コロンビア:ペトロ大統領、露天掘り炭鉱拡大はナンセンスと断言

掲載日:2023年7月28日

7月1日付現地メディアによると、遊説先のLa Guajira県Albania市で、Gustavo Petro大統領は、石炭の露天掘りをしてはならない、と断言した。大統領によれば、これは気候変動と戦い、エネルギー移行を進めるための決定である。それゆえ、「中央政府の立場は、露天掘り石炭採掘の拡大は、もはや経済的に意味がないため、拡大すべきではないというものである」と述べた。

さらに大統領は、Cerrejón炭坑の拡張の可能性に同意しないことを示し、石炭を「毒」と呼び、「Cerrejónの拡張を提案するのはばかげている」とも付け加えた。

同様に、このビジネスに携わる企業家は既存のモデルを変える必要があるとし、現時点で期待されるのは石炭事業の閉鎖であると強調した。

Petro大統領は、これまでにもCerrejónプロジェクトに関する立場を明らかにしており、「経済的ではなく重要な真の持続可能性を奪う」ため、このプロジェクトは機能しないモデルであると断言し、このプロジェクトについては、最も影響を受けた先住民Wayuu族と合意がなかったと付け加えた。

それゆえ、コミュニティが経済活動から利益を得られるようにする真の合意が必要だと述べ、「エネルギー協定とも呼ばれる恒久的なWayuu協定により、コミュニティがプロジェクトパートナーとなり、利益の一部がコミュニティに渡るようにしなければならない」と説明した。

(リマ事務所 初谷 和則)

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