コロンビア:Irene Vélez鉱山エネルギー大臣が辞任
掲載日:2023年8月4日
7月19日付現地メディアによると、Irene Vélez鉱山エネルギー大臣は、就任当初から、エネルギー移転とコロンビア経済の脱炭素化の可能性についての姿勢から、論議を呼んできた。
世論は、Gustavo Petro大統領は、コロンビアの石炭と石油問題に対処するために、環境活動家をポストに据えた、と言われていた。しかし、Petro大統領が就任1年を迎える前に、Velez大臣はそのポストを辞任した。
「私が歴史的に民族中心主義的で家父長制的な部門を率いることを許してくれたことに対し、Gustavo Petro大統領に感謝したい」とその辞表の中で述べ、「私に対する捜査が政府計画の遂行に支障をきたすのを防ぐため、大臣の職を辞任することを決意した」と明らかにした。
同大臣の辞任により、閣僚18名の内、11名が政権1年目に交代したことになる。辞任の理由や状況は様々に異なるが、Alejandro Gaviria教育大臣、Jose Antonio Ocampo財務大臣、Cecilia Lopez農業大臣など、数人は、政府の社会改革に対する批判的な姿勢から辞任している。
しかし、Vélez大臣の場合は、検察庁と行政監督庁という2つの機関が捜査を開始したことが理由である。最初に、夫のSjoerd van Grootheestが、大統領府付属のコロンビア平和基金と多額の契約を結んでいたことが判明した。その後、Velez大臣が、息子の出国に際し必要書類に署名していなかったのに、出国できるよう入国管理局職員に圧力をかける電話をかけた。
同大臣は、就任1年目に2回の国会での不信任動議を乗り越え、Petro大統領の支持を維持してきた。エネルギー担当Belizza Ruiz副大臣が、2037年までガスの自給自足ができるとする報告書を提出した大臣は誤っていると批判した際にも、この支持は変わらなかった。
「Ireneは、1ペソも失わせていない。エネルギー移転のための規則づくりや新しい鉱業法策定に重要な進展を示した」と、大統領はツイッターに書き込んだ。
世論は、Gustavo Petro大統領は、コロンビアの石炭と石油問題に対処するために、環境活動家をポストに据えた、と言われていた。しかし、Petro大統領が就任1年を迎える前に、Velez大臣はそのポストを辞任した。
「私が歴史的に民族中心主義的で家父長制的な部門を率いることを許してくれたことに対し、Gustavo Petro大統領に感謝したい」とその辞表の中で述べ、「私に対する捜査が政府計画の遂行に支障をきたすのを防ぐため、大臣の職を辞任することを決意した」と明らかにした。
同大臣の辞任により、閣僚18名の内、11名が政権1年目に交代したことになる。辞任の理由や状況は様々に異なるが、Alejandro Gaviria教育大臣、Jose Antonio Ocampo財務大臣、Cecilia Lopez農業大臣など、数人は、政府の社会改革に対する批判的な姿勢から辞任している。
しかし、Vélez大臣の場合は、検察庁と行政監督庁という2つの機関が捜査を開始したことが理由である。最初に、夫のSjoerd van Grootheestが、大統領府付属のコロンビア平和基金と多額の契約を結んでいたことが判明した。その後、Velez大臣が、息子の出国に際し必要書類に署名していなかったのに、出国できるよう入国管理局職員に圧力をかける電話をかけた。
同大臣は、就任1年目に2回の国会での不信任動議を乗り越え、Petro大統領の支持を維持してきた。エネルギー担当Belizza Ruiz副大臣が、2037年までガスの自給自足ができるとする報告書を提出した大臣は誤っていると批判した際にも、この支持は変わらなかった。
「Ireneは、1ペソも失わせていない。エネルギー移転のための規則づくりや新しい鉱業法策定に重要な進展を示した」と、大統領はツイッターに書き込んだ。
(リマ事務所 初谷 和則)
おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとられた行動の帰結につき、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。