ロシア:5-7月のロシアからの石炭輸出は8.67%減少

掲載日:2023年8月18日

8月7日付地元メディアによると、5‐7月で、インドによるロシア炭輸入は2022年の610万トンから560万トンへ減少。韓国も前年同期比16.22%減少して620万トン。

一方で、中国は伸びており、前年同期比300万トン増加し2,220万トンだった。トルコも前年同期の560万トンから今年は620万トンまで増加した。台湾は前年同期の220万トンからわずかに増加し230万トンだった。

専門家によると、5‐7月のロシアからの石炭輸出量は、前年同期比で8.67%低下し、4,950万トンだった。

ロシア炭は輸出量が減少する反面価格は上昇。専門家によると、ロシア炭(6,000kcal)太平洋FOB価格は、2022年上半期の210.33ドル/トンから2023年上半期は101.36ドル/トンに落ちたが、輸出量が減少した5‐7月では104.81ドル/トンに上昇した。

豪州中品位炭(5,500kcal)Newcastle FOB価格は2023年上半期117.66ドル/トンに対し、5‐7月は97ドル/トンだった。

ロシア炭は、2023年下半期も輸出量は減少し、年間輸出量も2022年を下回ると専門家はみている。

中国は、二国間の関係やフレイトの優位性もあり、輸入量を増やしているが、インドを含むその他アジア諸国はロシア以外の選択肢を探る動きがある。

(石炭開発部 栗林 聖一)

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