ベトナム:ベトナム鉱山の崩落事故により、国内炭鉱の安全対策が強化される見通し
掲載日:2023年9月8日
8月28日付けの地元メディアによると、ベトナムで発生した炭鉱での死亡事故により、国内炭鉱の安全対策が強化される見通しとなったため、これが供給のタイト化と輸入石炭需要の下支えとなる可能性がある。
Quang Ninh省のVang Danh Coal社が操業する炭鉱で8月26日に落盤事故が発生し、作業員4人が死亡したと公安省が発表した。また、警察と当局は事故原因を究明するための調査を開始したとのことである。
同社は国営石炭会社VINACOMINの子会社であり、2019年には300万トン以上の石炭を生産した。同社は、崩落事故に対する見解の要求には応じず、最新の石炭生産データも共有しなかった。VINACOMINは2023年7月に297万トン、1-7月累計で2,283万トンの原炭を生産した。
ベトナム税関の暫定データによると、同国の石炭輸入量は6月に前年同月比63.5%増、前月比41.4%増の721万トンとなった。また、1-6月累計の石炭輸入量は前年同時期比45.3%増の2,420万トンとなった。ベトナム政府が公表した最新の国家エネルギー基本計画によると、同国の石炭輸入量は、今後10年間で着実に増加し、2030年までに約7,300万トンに達し、2035年のピークまでにさらに約1,200万トン増えることが予測されている。
Quang Ninh省のVang Danh Coal社が操業する炭鉱で8月26日に落盤事故が発生し、作業員4人が死亡したと公安省が発表した。また、警察と当局は事故原因を究明するための調査を開始したとのことである。
同社は国営石炭会社VINACOMINの子会社であり、2019年には300万トン以上の石炭を生産した。同社は、崩落事故に対する見解の要求には応じず、最新の石炭生産データも共有しなかった。VINACOMINは2023年7月に297万トン、1-7月累計で2,283万トンの原炭を生産した。
ベトナム税関の暫定データによると、同国の石炭輸入量は6月に前年同月比63.5%増、前月比41.4%増の721万トンとなった。また、1-6月累計の石炭輸入量は前年同時期比45.3%増の2,420万トンとなった。ベトナム政府が公表した最新の国家エネルギー基本計画によると、同国の石炭輸入量は、今後10年間で着実に増加し、2030年までに約7,300万トンに達し、2035年のピークまでにさらに約1,200万トン増えることが予測されている。
(石炭開発部 佐藤 譲)
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