インド:原料炭の輸入増加により高品位強粘結炭FOB豪州スポット価格が上昇

掲載日:2023年9月22日

9月1日付の地元メディアによると、インドの2023年8月の原料炭生産量は、前年同月比14.82%増の477万トン、4月~8月までの累計は、前年同時期比16.21%増の2,484万トンとなっている。

また、同国の8月の原料炭輸入量は、前月比38%増の527万トンとなった。8月以降、モンスーン明けに鉄鋼需要の増加が見込まれることに加え、メンテナンスのために停止していた製鉄所が操業を再開し、原料炭の需要増加が予想される。同国は、原料炭需要に対応するため、高品位強粘結炭のスポット輸入を拡大している。これに伴い、8月の高品位強粘結炭FOB豪州スポット価格は、前月より30ドル値上がりし、4カ月ぶりに270ドル/トン台となり、9月中旬には310ドル/トン強と上昇している。

さらに、豪州の原料炭供給量もタイト化しているため、スポット価格の上昇は暫く続くと予測されている。

(石炭開発部 高山 英子)

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