インドネシア:Adaroグループの子会社3社、インドネシア排出権取引所への参入を計画

掲載日:2023年11月2日

10月25日付けの地元メディアによると、Adaro Energy Indonesia社は、子会社3社が、新たに設立されたインドネシア排出権取引所(IDXCarbon)を通じて排出権を売却する準備を進めていることを明らかにした。

Adaro Power社の取締役であるMustiko 氏は、「排出権取引所への参入を計画しているAdaroグループ企業のひとつは、Adaro Power社の子会社であるTanjung Power Indonesia社(TPI)である」と語った。TPIは合弁会社で、Adaro Power社が65%、残りの35%をEast-West Power社が所有している。TPI は、South Kalimantan州Tabalong県において、100MW×2基の石炭火力発電所を開発・運営している。TPIは、国営電力会社PLNと25年間の売電契約を結んでいる。また、Adaro Power社が保有する2基の石炭火力発電所には、排出量削減の動きとして1,000MWの超々臨界圧(USC)技術が導入されている。

IDXCarbonは、環境林業省(KLHK)の国家登録システム-気候変動管理(SRN-PPI)に接続されているため、排出権の移転管理が容易になり、二重計上を避けることができる。自主的に温室効果ガス排出量を削減する義務やコミットメントを持つ企業は、IDXCarbonのユーザーとなり、排出権を購入することができる。一方、SRN-PPIに排出権を登録している企業は、IDXCarbonを通じては排出権を売却することができる。

(石炭開発部 佐藤 譲)

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