インド:原料炭の安定供給のため、国営企業コンソーシアムの設立を計画

掲載日:2024年1月12日

1月5日付の地元メディアによると、インドは原料炭の安定的な供給のため、国営企業コンソーシアムの設立を計画していると報じた。

同国の鉄鋼会社は、年間約7,000万トンの原料炭を消費しており、そのうち、輸入炭が総需要の約85%を占めている。同国の原料炭の最大輸入元である豪州からの供給量のタイト化および価格高騰により輸入量が減少していたため、大手鉄鋼会社は、原料炭の供給を増やすよう政府に請願していた。また、原料炭の安定供給のため、米国およびロシアなど原料炭調達先の多様化を模索していた。同コンソーシアムは、各国のサプライヤーと接触し、価格やその他の輸入取引条件を交渉し、最終的に同国の製鉄所に販売することにより、鉄鋼会社が原料炭を輸入しやすくすると情報筋は述べた。なお、同コンソーシアム設立の計画に先立ち、同政府はモンゴルとの原料炭調達の協議を正式に再開する予定であるとした。

(石炭開発部 高山 英子)

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