コロンビア:コロンビア鉱業協会会長、新政令は鉱業を危機にさらすと警告

掲載日:2024年2月16日

2月1日付け地元メディアによると、鉱山エネルギー省と環境省が署名した新たな政令044号は、一方的な資源保護区の境界設定や鉱業権の授与基準の変更を目的としており、一部のセクターで不満が発生している。

鉱業セクターでは、コロンビア鉱業協会(ACM)会長のJuan Camilo Nariño氏が、この政令がもたらしうる影響について声を上げた。

同氏は「これは多くの不確実性と疑問を引き起こす法令」で、この措置は合法的に権利を取得した鉱山プロジェクトに投資する投資家にとって「重大な悪影響」をもたらすと述べた。

中央政府の職員が、投資家の有する鉱業権が「もはや有効ではない」と判断できることになるためだ、と同氏は説明する。

更にこの措置の社会的、経済的影響は、協会を危機にさらすと言及した。

同氏は、政令がそのまま発効すれば、「国内および将来のすべての採掘活動を危険にさらすことになる」と述べ、そのため、適用範囲の明確化を求めていると説明した。

鉱山エネルギー省及び環境省を通じて、鉱山環境整備計画の一環として一時的な資源保護区を特定し、境界を定めるこの政令は、2024年1月30日に公布された。

(リマ事務所 初谷 和則)

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