インド:国営石炭会社CIL、2024年度、石炭生産能力の拡大を計画

掲載日:2024年2月22日

2月14日付けの地元メディアによると、国営石炭会社CIL(Coal India Limited)は、電力需要の増加に対応するため、新たに5つの炭鉱(2024年度の生産能力は合計1,430万トン)で操業を開始し、さらに、16の既存炭鉱の石炭生産能力を拡大する計画である。

同社は、2023/24年度の石炭生産目標として7億8,000万トンを設定していた。また、2022/23年度の石炭生産量は前年比12.9%増の7億322万トン、2023年4月~2024年1月までの石炭生産量は前年同時期比10.78%増の6億1,031万トンと2年連続の大幅な増加となる勢いだ。

さらに、 CILのShri P.M. Prasad会長によると、3月末には国内炭を使用する発電所の在庫量を前年比16.1%増の4,000万トンに押し上げる。2024/25年度の石炭生産量は前年比7%以上増加の8億3,800万トンという過去最高の目標を掲げ、9つのプロジェクト(年間合計8,300万トン)を民間企業に発注しており、さらに3月末までに2つのプロジェクト(年間合計3,200万トン)を発注する計画である。また、エネルギー転換に不可欠なクリティカルミネラル(重要鉱物)において、EV用蓄電池や再生可能エネルギーの設備に必要となるリチウムの調達先として豪州に目を向け始めた。

(石炭開発部 高山 英子)

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