中国：2024年1～2月、中国の石炭輸入量は前年同時期比22.9％増の7,451.5万トン

3月11日付の地元メディアによると、中国海関総署が発表した最新データによると、2024年1～2月、中国の石炭輸入量は前年同時期比22.9％増の7,451.5万トンであった。

同国の国内発電所における石炭在庫は比較的余裕があったため、2024年1～2月の石炭輸入量が前年同時期比を上回る可能性は低いと予測していたが、同時期の輸入量は依然として堅調に推移している。主な要因としては、輸入炭が国内炭より価格的優位性を維持しているほか、2024年1月1日から再開される石炭輸入関税措置に備え2023年末に事前購入していた輸入炭が石炭輸入量に反映されたことによるものである。

しかし、石炭輸入関税の復活が輸入量に与える影響は限定的であり、2024年の輸入量は主に輸入炭価格と末端需要に左右されると予想される。

また、ロシアが3月1日以降、弾力的な石炭輸出関税政策を再実施した後も、3月の輸入量に及ぼす影響は限定的なものと予想される。