インドネシア:石炭採掘事業各社、2024年の生産目標達成は困難な見通し
掲載日:2024年6月7日
5月28日付けの地元メディアによると、インドネシア鉱業協会(IMA)は国内の石炭採掘事業各社の生産量について、企業予算作業計画(RKAB)にて設定された2024年の生産目標である9億2,214万トンを下回ると予想している。また、同協会のHendra事務局長は2024年第1四半期の石炭生産量が例年より少なかったことを明らかにした。これは主に、世界的な供給過剰により石炭価格が2023年第1四半期に比べて下落したためである。
2024年1~3月のインドネシアの石炭生産量は1億3,800万トンとなり、前年同期の1億8,300万トンを約24%下回った。但し、インドネシア統計局によると、1~3月のインドネシアの石炭輸出量は、前年同期比+4.9%の1億3,100万トンとなっている。
国内の石炭採掘事業各社は、今後2年間の生産量のさらなる減少を見込んでおり、2025年の生産量を9億1,716万トン、2026年の生産量を9億297万トンと予想している。
また、2024年1~5月のインドネシア石炭指標価格(HBA)は平均119US$/トンと前年平均の201US$/トンを約40%下回っている。
2024年1~3月のインドネシアの石炭生産量は1億3,800万トンとなり、前年同期の1億8,300万トンを約24%下回った。但し、インドネシア統計局によると、1~3月のインドネシアの石炭輸出量は、前年同期比+4.9%の1億3,100万トンとなっている。
国内の石炭採掘事業各社は、今後2年間の生産量のさらなる減少を見込んでおり、2025年の生産量を9億1,716万トン、2026年の生産量を9億297万トンと予想している。
また、2024年1~5月のインドネシア石炭指標価格(HBA)は平均119US$/トンと前年平均の201US$/トンを約40%下回っている。
(石炭開発部 佐藤 譲)
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