ロシア:ロシア、初めて国際南北輸送回廊を経由しインドに石炭を輸出
掲載日:2024年6月28日
6月24日付地元報道によると、ロシア国営鉄道会社が、クズバスの石炭を積載した2本の列車がロシアで初めて国際南北輸送回廊(INSTC)を経由してインドに送られたと発表した。
報道によると、列車はケメロヴォ州を出発、カザフスタン、トルクメニスタンを経由、トルクメニスタンとイランの国境で石炭はイラン鉄道の1,435mmゲージの貨車に積替えられた後、INSTCの東ルートを通りイランのバンダルアッバース港に到着した。石炭はバンダルアッバース港からインドのムンバイ港まで航路の最後の部分を海上輸送される。
INSTCは、鉄道、道路網、海港を含む複合輸送ルートで、西ルート、東ルート、カスピ海横断ルートからなる。
ロシア国営鉄道によると、INSTC経由でロシアからインドへの商品の配達所要日数は約23日で、通常45日かかるスエズ運河経由の輸送よりもはるかに早いという。
6月上旬、ロシアはイラン経由でインドに石炭を輸送する事を公表、今回これが実行された(2024年6月14日付:イラン経由でインド向けにロシア国内炭を輸出する計画を公表https://coal.jogmec.go.jp/info/docs/240614_3.html参照)。
ロシアのプーチン大統領は「モスクワはINSTC全体の相互接続性を確保し、定期的な貨物輸送ラインを立ち上げようとしている」と述べた。INSTC経由の貨物輸送量は今後7年間でほぼ3倍になると予想されており、ロシアの指導者は、アフリカ沿岸に回廊の物流ハブを設立することを提案している。
報道によると、列車はケメロヴォ州を出発、カザフスタン、トルクメニスタンを経由、トルクメニスタンとイランの国境で石炭はイラン鉄道の1,435mmゲージの貨車に積替えられた後、INSTCの東ルートを通りイランのバンダルアッバース港に到着した。石炭はバンダルアッバース港からインドのムンバイ港まで航路の最後の部分を海上輸送される。
INSTCは、鉄道、道路網、海港を含む複合輸送ルートで、西ルート、東ルート、カスピ海横断ルートからなる。
ロシア国営鉄道によると、INSTC経由でロシアからインドへの商品の配達所要日数は約23日で、通常45日かかるスエズ運河経由の輸送よりもはるかに早いという。
6月上旬、ロシアはイラン経由でインドに石炭を輸送する事を公表、今回これが実行された(2024年6月14日付:イラン経由でインド向けにロシア国内炭を輸出する計画を公表https://coal.jogmec.go.jp/info/docs/240614_3.html参照)。
ロシアのプーチン大統領は「モスクワはINSTC全体の相互接続性を確保し、定期的な貨物輸送ラインを立ち上げようとしている」と述べた。INSTC経由の貨物輸送量は今後7年間でほぼ3倍になると予想されており、ロシアの指導者は、アフリカ沿岸に回廊の物流ハブを設立することを提案している。
(石炭開発部 宮崎 渉)
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