南アフリカ:ラモコパエネルギー・電力大臣、地方自治体の膨大な負債によりエスコムは「崩壊の危機にある」と警告
掲載日:2024年8月2日
7月24日付現地報道によると、ラモコパ電力・エネルギー大臣は、南アフリカの自治体がエスコムに780億ランドの負債を抱え、それらが驚くべき速度で増加している事を指摘し、この債務問題が解決されなければエスコムは破綻の危機に瀕すると警告した。
ラモコパ氏はこの負債の大部分は回収不可能との見解を示し「780億ランドを回収できる可能性は絶対にない。エスコムはインフラ向け再投資と発電設備のメンテナンスに資金が必要で自治体はその資金を支払う義務があるが、客観的に見て自治体には支払う手段がない」と語った。
ラモコパ氏は「エスコムに対する債務の推移はエスコムの将来の存続を脅かすものだ」と述べた。「もし問題を解決しないまま現在のペースで進めば、2050年までにエスコムは3兆1,000億ランドの負債を抱えることになり、エスコムは破綻、発電能力が損なわれる。だから、我々はこの問題を解決しなければならない」と言及した。
ラモコパ氏は、増大する地方債務負担こそがエスコムが直面する最も緊急の課題であると述べ、「これは自治体に関わる問題だが、手をこまねいているわけにはいかない。技術的な観点から支援する必要がある」と語った。「我々はエスコムの継続企業としての利益を守り、自治体が収入を得られるよう保証しなければならない。最大の被害者は最終消費者であり当然ながら南アフリカ経済だ」と述べ、大臣は「同省は自治体の指導者らと協力して、自治体が収入を得られるよう、電力価格の安さとアクセスの課題に取り組む」と述べた。
専門家による地方債の分析では、2018年には地方自治体がエスコムに負っている負債額は136億ランドだった所、2024年に780億ランドと6倍近くに膨れ上がっている。また昨年1年だけで195億ランド増加し、2018年の総負債額を上回っている。現在、エスコムと財務省は28の自治体と協力し、総額267億ランドに上る債務軽減プログラムに取り組んでいる。
ラモコパ氏はこの負債の大部分は回収不可能との見解を示し「780億ランドを回収できる可能性は絶対にない。エスコムはインフラ向け再投資と発電設備のメンテナンスに資金が必要で自治体はその資金を支払う義務があるが、客観的に見て自治体には支払う手段がない」と語った。
ラモコパ氏は「エスコムに対する債務の推移はエスコムの将来の存続を脅かすものだ」と述べた。「もし問題を解決しないまま現在のペースで進めば、2050年までにエスコムは3兆1,000億ランドの負債を抱えることになり、エスコムは破綻、発電能力が損なわれる。だから、我々はこの問題を解決しなければならない」と言及した。
ラモコパ氏は、増大する地方債務負担こそがエスコムが直面する最も緊急の課題であると述べ、「これは自治体に関わる問題だが、手をこまねいているわけにはいかない。技術的な観点から支援する必要がある」と語った。「我々はエスコムの継続企業としての利益を守り、自治体が収入を得られるよう保証しなければならない。最大の被害者は最終消費者であり当然ながら南アフリカ経済だ」と述べ、大臣は「同省は自治体の指導者らと協力して、自治体が収入を得られるよう、電力価格の安さとアクセスの課題に取り組む」と述べた。
専門家による地方債の分析では、2018年には地方自治体がエスコムに負っている負債額は136億ランドだった所、2024年に780億ランドと6倍近くに膨れ上がっている。また昨年1年だけで195億ランド増加し、2018年の総負債額を上回っている。現在、エスコムと財務省は28の自治体と協力し、総額267億ランドに上る債務軽減プログラムに取り組んでいる。
(石炭開発部 宮崎 渉)
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