南アフリカ:南アフリカ、気候変動法を採択
掲載日:2024年8月2日
7月25日付報道によると、南アフリカのシリル・ラマポーザ大統領は、大規模排出者への上限を設定し、すべての町や都市に適応計画の公表を義務付ける広範な気候変動法案に署名したという。同法案は南アフリカがパリ協定に基づく排出量削減義務(NDC)の達成を目的としたものであると7月23日に大統領府が声明を出した。
今回の法律では、農業、運輸、工業など排出量の多い政府部門ごとに排出目標が設定され、関係大臣は目標達成に向けた対策を講じなければならない。また環境大臣はGHGを大量に排出する企業に炭素予算を割り当て、一定期間の排出量に制限を設定する義務が規定されている。割り当て量はまだ設定されておらず、専門家によると法律上、上限を超えることが違法とはされていないが、予算を超えた排出者はより高い税率の炭素税を支払わなければならない可能性が高い。
またこの法案では、大統領気候委員会(Presidential Climate Commission:PCC)を、国の気候変動対策に関する助言を行う法定機関として正式に設置することとなった。PCCは公正な移行のための資金調達メカニズムに関する提案を作成しており、今後数か月以内にプラットフォームを立ち上げる予定となっている。
今回の法律では、農業、運輸、工業など排出量の多い政府部門ごとに排出目標が設定され、関係大臣は目標達成に向けた対策を講じなければならない。また環境大臣はGHGを大量に排出する企業に炭素予算を割り当て、一定期間の排出量に制限を設定する義務が規定されている。割り当て量はまだ設定されておらず、専門家によると法律上、上限を超えることが違法とはされていないが、予算を超えた排出者はより高い税率の炭素税を支払わなければならない可能性が高い。
またこの法案では、大統領気候委員会(Presidential Climate Commission:PCC)を、国の気候変動対策に関する助言を行う法定機関として正式に設置することとなった。PCCは公正な移行のための資金調達メカニズムに関する提案を作成しており、今後数か月以内にプラットフォームを立ち上げる予定となっている。
(石炭開発部 宮崎 渉)
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