ロシア:ロシア、資源探査に対する海外投資を歓迎

掲載日:2024年9月13日

9月4日付現地情報によると、アレクサンダー・コズロフ天然資源・環境大臣は、天然資源の地質調査を行う海外企業を歓迎すると語った。

ロシアはウクライナ侵攻以降、海外企業の大規模な国外逃避に直面している一方、エネルギー消費国の中国やインド等制裁を支持しない国々との関係強化を模索してきた。

コズロフ大臣はウラジオストクで開催された東方経済フォーラムで、海外資本がロシア資源開発の一助となるとして「海外企業が資金を拠出する機会があれば、それはロシアのために投資・貢献されるものであり、その投資は奨励されることになる」と述べた。

ロシアはこれまで巨大なエネルギーや金属生産産業に対する海外からの投資の許可に慎重で、金属部門への参入を制限してきた経緯があった。

そして、ロシア政府にとって石油ガス産業からの収入は最も重要な資金源で、過去10年間連邦予算の3分の1から半分を占めてきた。

ロシア地質調査会社ロスネドラによると、2023年の石油・天然ガス探査への総投資は3兆ルーブル(約34億米ドル)、石炭・金属等の金属資源探査への総投資は780億ルーブル(約9億米ドル)に及び、2022年のレベルを上回っている。

(石炭開発部 栗林 聖一)

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