インド：石炭省、輸入依存低減に向けCILと共同で新規選炭施設を設立

8月30日付現地報道によると、石炭省は石炭処理を最適化し、輸入石炭への依存を減らすため、Coal India（CIL）と共同で、全国に新しい石炭選炭施設を設立する予定である。これらの施設は国産石炭の品質向上を通じ、発電や産業用としての有用性を高めることを目的としている。

既存資源を効率的に利用するため、古い石炭選炭施設の最適利用を監督する特別委員会が設立された。このイニシアチブは、石炭インフラを近代化し、現在の資産からの産出量を最大化するという政府のコミットメントを反映している。

重要な進展としてCILと石炭省の高官は最近、輸入石炭に依存している石炭火力発電所の会長兼社長（CMD）と重要な会合を開いた。この会談ではCILがこれらの発電所に対して石炭を供給する可能性について話し合われた。

現在、インドは1,100億トン以上の石炭埋蔵量がある。石炭省は、特にセメント、鉄鋼、全国石炭指数（NCI）を使用する発電所など、輸入石炭の主要な消費者である産業に対し、輸入を削減する戦略を積極的に検討している。この戦略的転換は、エネルギー生産における自立を強化し、石炭輸入による外貨流出を削減するという政府の広範なアジェンダを強調するものである。今回の石炭省とCILの協力関係はこの目標達成にむけて重要な役割を果たすことになる。