豪州:豪州連邦政府、国家水素戦略「National Hydrogen Strategy」の改定版を発表

掲載日:2024年9月27日

豪州連邦政府は、2024年9月13日付のメディアリリースで、豪州の国家水素戦略「National Hydrogen Strategy」の見直しを完了し、同戦略の改定版を発表した。
 
改定後の同戦略は、「世界的競争力を備えたコストによる水素供給」、「水素による脱炭素に最も有望な国内需要の確立」、「水素恩恵に対するコミュニティの認識」、「大規模な貿易の確立と目的を備えたパートナーシップの活用」という4項目の目的が設定され、これらの目的を達成するために合計34項目のアクションが同政府によって実施されるとしている。
 
同政府は、同戦略においては同政府の脱炭素化イニシアティブ「Future Made in Australia 」に盛り込まれる、再生可能エネルギーを利用した水素製造(グリーン水素)産業を対象とした227億豪ドル枠の税優遇措置「Hydrogen Production Tax Incentive」、及び、再生可能エネルギー産業を支援する豪州再生可能エネルギー機構(Australian Renewable Energy Agency:ARENA)を通じて同政府が大型グリーン水素プロジェクトへの助成を行う40億豪ドル枠プログラム「Hydrogen Headstart Program」が中核をなすとしている。
 
また、同政府は同戦略において、2035年~2050年の豪州国内におけるグリーン水素製造量の目標値を、同戦略改定前の「250万トン/年から1,500万トン/年へ」から「500万トン/年から3,000万トン/年へ」と、2倍に設定した。同戦略は、以下のリンクでダウンロード可能である:https://www.dcceew.gov.au/sites/default/files/documents/national-hydrogen-strategy-2024.pdf

(シドニー事務所 Whatmore 康子)

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