フランス:EDF、コルドメ石炭火力発電所のバイオマス転換を中止、2027年までに閉鎖
掲載日:2024年10月4日
9月25日付地元報道によると、仏大手電力会社のEDFは、仏西部ロワール=アトランティック県のコルドメ(Cordemais)石炭火力発電所の「エココンバスト」と呼ばれるバイオマス転換計画を中止すると発表した。プロジェクト遂行のための必要な技術的・経済的要件を満たしていない事が背景にあり、結果、コルドメ石炭火力発電所は2027年に発電を停止することになる。
フランスはエネルギー・気候戦略の中で、国内の石炭火力発電所の閉鎖期限を2027年と定めており、2023年9月にはマクロン大統領が国内に残る2基の石炭火力発電所(コルドメ、エミール・ユシェ(Émile Huchet))を2027年までにバイオマス転換する事で対応すると声明を出していた。今回の対応はその約定を破棄するものとなっている。
今回の発表に対し、同発電所の労働組合はストライキを呼びかけており、EDFのリュック・レモンCEOに対し発電所を訪れ、計画中止について説明するよう要求している。
その後9月30日付地元報道で、GazelEnergie社もまた、仏東部モーゼル県エミール・ユシェ石炭火力発電所についてバイオマス転換計画をガス転換計画とすることを検討していると伝えられている。
フランスはエネルギー・気候戦略の中で、国内の石炭火力発電所の閉鎖期限を2027年と定めており、2023年9月にはマクロン大統領が国内に残る2基の石炭火力発電所(コルドメ、エミール・ユシェ(Émile Huchet))を2027年までにバイオマス転換する事で対応すると声明を出していた。今回の対応はその約定を破棄するものとなっている。
今回の発表に対し、同発電所の労働組合はストライキを呼びかけており、EDFのリュック・レモンCEOに対し発電所を訪れ、計画中止について説明するよう要求している。
その後9月30日付地元報道で、GazelEnergie社もまた、仏東部モーゼル県エミール・ユシェ石炭火力発電所についてバイオマス転換計画をガス転換計画とすることを検討していると伝えられている。
(石炭開発部 宮崎 渉)
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