カザフスタン:カザフスタン、イタリア向け石炭輸出を増強
掲載日:2024年10月11日
10月1日付地元報道によると、カザフスタンは2024年1~8月に約11万トン、2,040万US$相当の石炭をイタリアに輸出したという。同国財務省国家歳入委員会によるとこれは数量で前年同期比317倍、金額で309倍の増加となっている。
他方、同期間のカザフスタンからの石炭輸出総量は570万トン(前年同期比13.3%減)、2億2,890万US$(前年同期比36.23%減)と全体的に減少した。ポーランドは依然カザフスタン産石炭の最大消費国となっているが140万トン(前年同期比26.4%減)、8,870万US$(前年同期比38.87%減)とやはり減少している。
2024年は幾つかの国がカザフスタンからの石炭輸入を大幅に増やしている。前年比で増加した国としてインドが約70万トン(4倍増)、イスラエルは約42万トン(3倍増)、モロッコが34万トン(4.6倍増)、オランダが約11万トン(2.5倍増)、ベルギーが6万トン(3.1倍増)となっている。他方、前年比で輸入を減少させた国としてトルコが約47万トン(39.8%減)、ラトビアが約95万トン(29.2%減)、ウズベキスタンが約45万トン(20.2%減)となっている。
産業・建設省傘下の産業開発委員会のトゥラール・ジョルマガンベトフ(Turar Zholmagambetov)副委員長によると、カザフスタンの石炭消費量はウスチ・カメノゴルスク(Ust-Kamenogorsk)、セメイ(Semey)、コクシェタウ(Kokshetau)で計画される石炭火力発電所の立ち上げと、エキバストゥズ(Ekibastuz)での追加発電ユニット、国内の石炭化学産業の発展により2035年までに2,500万トン増加する可能性があるという。
2023年、カザフスタンの石炭生産量は1億1,270万トン(前年比1.1%減)、うち6,590万トンは国内電力供給用に使用され、3,190万トンが輸出された。更に900万トンの石炭が家庭用に供給され、590万トンが工業企業に供給された。
カザフスタンは世界の石炭埋蔵量上位10カ国にランク入りしており、推定埋蔵量は336億トンに達し、現行消費量300年相当の埋蔵量を有すると予想されている。現在、石炭はカザフスタンの電力の約70%をまかなっている。
スンガト・イェシムハノフ(Sungat Yessimkhanov)エネルギー副大臣は「2035年までに国内で最大5GWの石炭火力発電が稼働する予定であり、Bogatyr Coal社が採掘する石炭200~300万トンを使用するEkibastuz GRES-1の1号機の稼働と、Ekibastuz GRES-2の3号機、4号機の稼働が含まれる」と述べた。
他方、同期間のカザフスタンからの石炭輸出総量は570万トン(前年同期比13.3%減)、2億2,890万US$(前年同期比36.23%減)と全体的に減少した。ポーランドは依然カザフスタン産石炭の最大消費国となっているが140万トン(前年同期比26.4%減)、8,870万US$(前年同期比38.87%減)とやはり減少している。
2024年は幾つかの国がカザフスタンからの石炭輸入を大幅に増やしている。前年比で増加した国としてインドが約70万トン(4倍増)、イスラエルは約42万トン(3倍増)、モロッコが34万トン(4.6倍増)、オランダが約11万トン(2.5倍増)、ベルギーが6万トン(3.1倍増)となっている。他方、前年比で輸入を減少させた国としてトルコが約47万トン(39.8%減)、ラトビアが約95万トン(29.2%減)、ウズベキスタンが約45万トン(20.2%減)となっている。
産業・建設省傘下の産業開発委員会のトゥラール・ジョルマガンベトフ(Turar Zholmagambetov)副委員長によると、カザフスタンの石炭消費量はウスチ・カメノゴルスク(Ust-Kamenogorsk)、セメイ(Semey)、コクシェタウ(Kokshetau)で計画される石炭火力発電所の立ち上げと、エキバストゥズ(Ekibastuz)での追加発電ユニット、国内の石炭化学産業の発展により2035年までに2,500万トン増加する可能性があるという。
2023年、カザフスタンの石炭生産量は1億1,270万トン(前年比1.1%減)、うち6,590万トンは国内電力供給用に使用され、3,190万トンが輸出された。更に900万トンの石炭が家庭用に供給され、590万トンが工業企業に供給された。
カザフスタンは世界の石炭埋蔵量上位10カ国にランク入りしており、推定埋蔵量は336億トンに達し、現行消費量300年相当の埋蔵量を有すると予想されている。現在、石炭はカザフスタンの電力の約70%をまかなっている。
スンガト・イェシムハノフ(Sungat Yessimkhanov)エネルギー副大臣は「2035年までに国内で最大5GWの石炭火力発電が稼働する予定であり、Bogatyr Coal社が採掘する石炭200~300万トンを使用するEkibastuz GRES-1の1号機の稼働と、Ekibastuz GRES-2の3号機、4号機の稼働が含まれる」と述べた。
(石炭開発部 宮崎 渉)
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