インドネシア:石炭採掘事業者の企業予算作業計画(RKAB)に基づく2024年の石炭生産計画9億2,214万トン達成は困難との見方

掲載日:2024年11月8日

2024年10月29日付の地元報道によると、エネルギー・鉱物資源省が承認した石炭採掘事業者の企業予算作業計画(RKAB)に基づく2024年の石炭生産計画9億2,214万トンを達成するのは難しいと専門家は指摘する。

インドネシア鉱業専門家協会(Perhapi)幹部は、インドネシア国内の石炭生産に影響を与える要因のひとつとして、中国を含む国々が低調な経済状況にあることを例として、「中国の経済成長率は5%と低調であること」「インドが自国内の石炭生産を増強しており海外からの石炭輸入を減らしていること」を挙げた。

また、同国の石炭生産に影響を与えるもう一つの要因として、「石炭市況が世界的に低迷していること」「現在、インドネシアのいくつかの石炭生産地域では雨季を迎えており、石炭生産量の減少につながる可能性があること」を付け加えた。

インドネシア石炭鉱業協会(APBI)代表代行は、エネルギー・鉱物資源省が掲げる2024年の国内石炭生産目標7億1,000万トンは達成するものの同省が承認したRKABの総トン数9億2,200万トンの達成は困難としている。

同省によると、2024年10月時点のインドネシアの石炭生産量は6億5,746万トンとなり、同年の生産目標7億1,000万トンの少なくとも92.6%に達する。

(ジャカルタ事務所)

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