インドネシア:鉱物・石炭セクターへの投資実績は依然として低い
掲載日:2024年11月8日
2024年10月31日付の地元報道によるとインドネシアのエネルギー・鉱物資源省は、2024年10月時点で同国における鉱物・石炭セクターへの投資実績額が49.8億米ドルに達したとしている。これは、政府が2024年に設定した投資目標の62%に相当し、前年の鉱物および石炭投資の実績額である74.6億米ドルを若干上回る。
同省の業界団体関係幹部は、現時点における投資実績が低い水準にとどまっている原因として、石炭採掘事業にかかる事業計画・予算の政府承認プロセスに時間を要すること、世界の建設資材市場の供給不足により資材の発注から納品までに長期間を要すること、世界市場における平均商品価格が前年よりも低下していること、の3点を挙げている。
2024年の石炭採掘事業に対する投資実績の低さは、2024年前期における石油ガスを除く天然資源に基づく収入の減少と一致している。2024年度上半期の石油ガスを除く天然資源収入は前年同時期と比較して24.7%減少の37億ドルとなり、2024年度国家予算目標の60.4%を占めた。
同省の業界団体関係幹部は、現時点における投資実績が低い水準にとどまっている原因として、石炭採掘事業にかかる事業計画・予算の政府承認プロセスに時間を要すること、世界の建設資材市場の供給不足により資材の発注から納品までに長期間を要すること、世界市場における平均商品価格が前年よりも低下していること、の3点を挙げている。
2024年の石炭採掘事業に対する投資実績の低さは、2024年前期における石油ガスを除く天然資源に基づく収入の減少と一致している。2024年度上半期の石油ガスを除く天然資源収入は前年同時期と比較して24.7%減少の37億ドルとなり、2024年度国家予算目標の60.4%を占めた。
(ジャカルタ事務所)
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