インドネシア: DME事業、プラボウォ・スビアント大統領の政権下でも継続 

掲載日:2024年11月22日

2024年11月4日付地元報道によると、エネルギー鉱物資源相は、ジョコ・ウィドド第7代インドネシア大統領の時代に開始された政策の1つである、ジメチルエーテル(DME)事業が、プラボウォ・スビアント大統領の政権下でも継続されることを確認した。本事業は石炭の付加価値を高め、輸入燃料(LPG)への依存を減らすことが期待されている。DME事業は石炭の下流事業の収益化の一つ。

エネルギー鉱物資源相は、PT Bukit Asam (PTBA)に加え、PT Arutmin Indonesia、PT Kaltim Prima Coal (KPC)、PT Adaro Indonesia、PT Kideco Jaya Agungなど、特別鉱業事業許可(IUPK)保有事業者に対して石炭下流事業に注力することを指示した。これらの企業に対する許可の延長は、DMEを選択肢のひとつに含め、国内で石炭の下流事業を行うことを条件としている。

エネルギー鉱物資源省は、DME事業への国外からの投資を求めており、特に中国からの投資に期待をしている。DMEの技術は米国企業と南アフリカの石油化学会社SASOLが有力であったが、現在は中国の技術力は上がってきており両国と遜色のないものとしている。

(ジャカルタ事務所)

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