インドネシア:PTBA、国家研究イノベーション庁と共同で石炭下流プロジェクトを新たに実施
掲載日:2024年11月22日
2024年11月6日付 地元報道によると、PT Bukit Asam Tbk (PTBA)は石炭下流事業の一環として、石炭をリチウム電池原料となる人造黒鉛と陽極板に加工する事業を進めている。これはインドネシア政府の資源を国内において加工し付加価値を付与して市場に供給するという方針に沿ったものである。PTBAは国家研究イノベーション庁(BRIN)と共同で、石炭を人造黒鉛と陽極板に変換する実証プラントを南スマトラのTanjung Erim工業地帯において7月15日稼働させた。
PTBAによると本事業の実施によりインドネシア石炭産業における下流事業の収益化に画期的な進展をもたらすものと期待されており、インドネシア国内における電気自動車産業に多大な貢献をもたらすものであるとしている。同社は更に本事業は国家のエネルギー安全保障への重要な関与としている。
人造黒鉛と陽極板の需要は電気自動車産業だけでなく、エネルギー貯蔵産業、電子機器、医療機器など他の産業でも高まっていくものと考えられる。
PTBAは、新再生可能エネルギー(EBT)部門に事業を多角化しており、石炭火力のバイオマス混焼で利用される燃料の一つである木質ペレットの開発、スカルノ・ハッタ空港の太陽光発電所建設、国内高速道路における太陽光発電にも取り組んでいる。
石炭採掘における操業面では、化石燃料を使用する採掘機械を電気式に置き換えるというエコ機械化採掘も実施している。
PTBAによると本事業の実施によりインドネシア石炭産業における下流事業の収益化に画期的な進展をもたらすものと期待されており、インドネシア国内における電気自動車産業に多大な貢献をもたらすものであるとしている。同社は更に本事業は国家のエネルギー安全保障への重要な関与としている。
人造黒鉛と陽極板の需要は電気自動車産業だけでなく、エネルギー貯蔵産業、電子機器、医療機器など他の産業でも高まっていくものと考えられる。
PTBAは、新再生可能エネルギー(EBT)部門に事業を多角化しており、石炭火力のバイオマス混焼で利用される燃料の一つである木質ペレットの開発、スカルノ・ハッタ空港の太陽光発電所建設、国内高速道路における太陽光発電にも取り組んでいる。
石炭採掘における操業面では、化石燃料を使用する採掘機械を電気式に置き換えるというエコ機械化採掘も実施している。
(ジャカルタ事務所)
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