ベトナム:ベトナム政府、2025年は電力需要に対応するため石炭火力を高稼働率で稼働予定
掲載日:2024年11月29日
11月18付けの地元メディアは、ベトナム政府の発表を引用し、ベトナムの石炭火力発電所は2025年に高い稼働率で稼働すると報じた。工商省(MOIT)が策定したシナリオによると、同国の2025年の電力需要は、前年比で11~14%増加すると予測されている。火力発電用の石炭需要は、すべてのシナリオにおいて高い水準で推移すると予測されている。その結果、2025年にはほとんどの火力発電所が年間6,400~6,500時間の稼働が必要となり、あらゆる状況下でも十分な石炭供給を確保するための取り組みが必要となる。
ベトナムは再生可能エネルギーの利用を拡大しようと努力しているが、規制上の課題から、石炭は電源構成において依然として重要な役割を果たしている。国営ベトナム電力公社EVN の統計によると、2024年1月から10月までの総発電量256.7TWhのうち、石炭火力が48.7%を占めた。水力は29.5%を占め、2番目に多く、太陽光、風力などの再生可能エネルギーは12.7%を占めた。
エネルギーの安定供給を確保するため、同政府はすべての石炭火力発電所に対し、石炭供給計画を年内に確定するよう促している。
ベトナムは再生可能エネルギーの利用を拡大しようと努力しているが、規制上の課題から、石炭は電源構成において依然として重要な役割を果たしている。国営ベトナム電力公社EVN の統計によると、2024年1月から10月までの総発電量256.7TWhのうち、石炭火力が48.7%を占めた。水力は29.5%を占め、2番目に多く、太陽光、風力などの再生可能エネルギーは12.7%を占めた。
エネルギーの安定供給を確保するため、同政府はすべての石炭火力発電所に対し、石炭供給計画を年内に確定するよう促している。
(石炭開発部 佐藤 譲)
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