インド:インドの政府系シンクタンク、原料炭をインドの重要鉱物リストに加えるべき

掲載日:2024年12月6日

11月22日付の地元メディアによると、インドの政府系シンクタンクNiti Aayogの報告書によると、「インド政府は製鉄の主要な原料である原料炭を重要鉱物リストに加え、国内生産を強化するための特例措置を構ずる必要がある。2070年までのネットゼロを目指すというインドの公約を考慮すると、中粘結炭(確認埋蔵量165億トン)を最大限冶金用に使用することが、同国の利益につながる」と述べている。

欧州連合(EU)は、リチウム、コバルト、レアアースなどの「グリーンエネルギー」鉱物を含む29の他の鉱物資源とともに、原料炭を重要な鉱物資源として指定している。インドの原料炭の輸入依存率は約85%であり、EUと比較しても(EUは約62%)はるかに高い。

一貫製鉄プラント(ISPs)では、2023~2024年度に58百万トンの原料炭をおよそ1.5兆ルピー(約177億米国ドル)のコストをかけて輸入している。

(石炭開発部 佐藤 譲)

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