フィリピン:フィリピン国内の大手銀行4行が石炭火力発電所への追加融資は行わない方針を表明
掲載日:2024年12月13日
11月29日付けの地元メディアによると、フィリピン国内の大手銀行4行が同国での石炭火力発電所への追加融資は行わない方針を改めて表明した。
BDO Unibank、Bank of the Philippine Islands(BPI)、Security Bank、及び the Development Bank of the Philippines (DBP)の4行は繰り返し脱石炭政策を訴え、脱石炭連盟、環境活動家、宗教指導者らと連携して、石炭火力発電所の新規建設への融資を行わない方針を表明した。
BDO Unibankの副頭取であり、最高サステナビリティ責任者(CSO)であるMarla Alvarez氏は先週の電子メールで、同行は2022年以来、石炭火力発電所向けの追加融資を停止しており、2033年までにそのエクスポージャーを全体の2%以内に抑えることを表明した。
BPIはグリーンフィールドの石炭火力プロジェクトへの融資を停止し、2032年までに石炭へのエクスポージャーをゼロにする公約を公表した国内初の民間銀行である。同行の最高財務責任者(CFO)兼最高戦略責任者(CSO)のEric Luchangco氏は「BPIはいかなる新規グリーンフィールド石炭火力発電プロジェクトにも融資しないという確約を堅持しており、たとえそれが既存発電所への新規拡張ユニットであっても、石炭政策の対象となる」と述べている。
Security Bankもまた2022年までに新規石炭火力発電プロジェクトへの融資を停止し、2033年までに既存のエクスポージャーを縮小するという約束に沿って、拡張プロジェクトには参加しないことを表明した。
国営開発銀行DBPもまた石炭火力発電所をネガティブリストに載せるという2017年の方針を再確認した。
一方、国営銀行Landbank of the Philippines は2023年、グリーンフィールド発電所と新しく建設される石炭火力発電所をネガティブ/除外リストに含めていたが今年、同行は石炭火力発電に関する融資政策はエネルギー省の石炭モラトリウムに従うものであるという考えを明らかにした。
BDO Unibank、Bank of the Philippine Islands(BPI)、Security Bank、及び the Development Bank of the Philippines (DBP)の4行は繰り返し脱石炭政策を訴え、脱石炭連盟、環境活動家、宗教指導者らと連携して、石炭火力発電所の新規建設への融資を行わない方針を表明した。
BDO Unibankの副頭取であり、最高サステナビリティ責任者(CSO)であるMarla Alvarez氏は先週の電子メールで、同行は2022年以来、石炭火力発電所向けの追加融資を停止しており、2033年までにそのエクスポージャーを全体の2%以内に抑えることを表明した。
BPIはグリーンフィールドの石炭火力プロジェクトへの融資を停止し、2032年までに石炭へのエクスポージャーをゼロにする公約を公表した国内初の民間銀行である。同行の最高財務責任者(CFO)兼最高戦略責任者(CSO)のEric Luchangco氏は「BPIはいかなる新規グリーンフィールド石炭火力発電プロジェクトにも融資しないという確約を堅持しており、たとえそれが既存発電所への新規拡張ユニットであっても、石炭政策の対象となる」と述べている。
Security Bankもまた2022年までに新規石炭火力発電プロジェクトへの融資を停止し、2033年までに既存のエクスポージャーを縮小するという約束に沿って、拡張プロジェクトには参加しないことを表明した。
国営開発銀行DBPもまた石炭火力発電所をネガティブリストに載せるという2017年の方針を再確認した。
一方、国営銀行Landbank of the Philippines は2023年、グリーンフィールド発電所と新しく建設される石炭火力発電所をネガティブ/除外リストに含めていたが今年、同行は石炭火力発電に関する融資政策はエネルギー省の石炭モラトリウムに従うものであるという考えを明らかにした。
(石炭開発部 佐藤 譲)
おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとられた行動の帰結につき、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。