インドネシア：インドネシア大手石炭会社の石炭国内供給見通し

2024年12月10日付地元報道によると、インドネシアの2024年12月9日現在の石炭生産量は7億6,357万トンに達し、2024年の生産目標7億1,000万トンを上回ることが明らかになった。（エネルギー・鉱物資源省（ESDM）のMODI（Mineral One Data Indonesia）のデータ）。一方、国内供給義務（総生産量に占める国内供給量）25%の実績はデータ集計の遅れにより同時点での達成率は明らかになっておらず改めて発表される予定である。

インドネシア石炭鉱業協会（APBI）の幹部は、国内石炭採掘事業者の国内供給義務実現を強調しており、APBIの会員企業は、国内電力用とセメントや製錬所などの非電力用の両方に国内炭を供給することにコミットしていることを改めて表明している。

一方、国営石炭採掘事業者であるPT Bukit Asam社 （PTBA）は、2024年第3四半期までの国内供給量は前年同期比8%増の1,698万トンとなった。また、2024年9月現在の国内供給量は、総生産量の52％に達しており2024年の石炭販売目標4,310万トンの達成を楽観視している。

インドネシア最大の石炭採掘事業者であるPT Bumi Resources社 (BUMI)は、2024年に76百万トン～78百万トンの生産量を目標としている。BUMI子会社のKaltim Prima Coal社(KPC)は2024年10月時点で国内供給量は総生産量の24％を達成、Arutminは同様に総生産量の47%を国内供給に充当する計画で45％を達成している。

PT Adaro Energy Indonesia 社 (ADRO)は、2024年9月時点での国内供給量は総生産量の25％に達しており国内供給義務の実現が最優先事項であるとしている。