カナダ:ウェストショアターミナル石炭施設で火災発生

掲載日:2025年1月10日

12月30日付地元報道によると、28日ブリティッシュコロンビア州デルタのウェストショアターミナル石炭施設で火災が発生した。火災は石炭処理に不可欠な施設であるベルトコンベアシステムの1つで発生し、ターミナルの4台のスタッカー・リクレーマーのうち1台に影響を及ぼしたという。SNSではコンベアシステムに沿って炎が燃え上がる動画が投稿されていた。

バンクーバー・フレーザー港湾局は、火災が発生したのは石炭積み込み車であったとし、火災は直ちに鎮火し、負傷者の報告はないことを確認した。被害状況の調査と復旧作業が行われている間、ターミナルの業務は一時的に停止された。隣接するGCTデルタポートの近隣施設業務も一時中断されたが、その後再開しているという。

ウェストショアターミナルは年間3,600万トンの石炭を取り扱うカナダ最大の石炭輸出ターミナルで、主に北東アジア等向けに輸出している。今回の火災は世界の石炭サプライチェーンへ影響を及ぼすと予想されており、アナリストは特にこの施設を使用して石炭を輸出するGlencore社にとって、短期的に物流上の障害に直面する可能性を指摘している。

(石炭開発部 宮崎 渉)

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