ウズベキスタン:ウズベキスタン、石炭増産を加速、2025年までに1,000万トンの石炭生産を目指す

掲載日:2025年1月10日

1月2日付地元報道によると、2024年、同国最大の石炭採掘企業Uzbekcoal社の石炭生産量が初めて670万トンを超えた。特にアングレン(Angren)炭鉱が550万トン以上の石炭を生産し、重要な役割を果たしており、アパルタク(Apartak)炭鉱も初めて120万トンを超えた。同社は近年着実に石炭生産量を増加させている。2017年の380万トンから2020年には387万トン、2021年に478万トン、2022年に507万トン、2023年に584万トンを生産し、年平均約15%の成長率となっている。

また、ウズベキスタンの石炭総生産量も急速に増加している。2016年の生産量は400万トンを下回っていたが、2023年には655万トンに増加した。ウズベキスタン政府は2024年の生産量は民間企業による90万トンを含む800万トンと見込んでいる。ウズベキスタンの石炭埋蔵量は約20億トンと推定されている。

また鉱業地質省によると、ウズベキスタンは2025年までに石炭生産量を1,000万トンに増やす計画で、長期的には年間2,000万トンに達することを目標としている。ミルジヨーエフ大統領は、広範な経済改革の一環として石炭産業の拡大を優先課題としており、生産と効率性を高めるべく石炭部門の投資プロジェクトを拡大する取り組みを指示した。

(石炭開発部 宮崎 渉)

おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとられた行動の帰結につき、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。

レポート一覧

Adobe Reader

PDF形式のファイルをご覧いただくには、アドビシステムズ社から無償配布されているAdobe Readerプラグインが必要です。

ページの先頭へ