ロシア:エネルギー省が北西部・南部向け石炭輸出に対する補助金の提供を提案
掲載日:2025年2月21日
2月17日付現地紙によると、エネルギー省は市況が悪化した場合にのみ、収益性の低い北西部及び南部方面への石炭輸出に対する予算補助金の提供について検討することを提案している。一般炭国際市況は、2025年に入りさらに下落しており、特にロシア炭のバルト海や黒海FOB価格の値下がりが大きい。
ロシア鉄道の新しい規則の有効性は、今年上期の結果に基づき評価され、結果次第で、同社と地域間で石炭輸出に関する取決めを締結する可能性がある。
当面は、数量保証と引き換えに、ロシア鉄道、鉄道運営者、港湾荷役業者からクズバス、ハカス共和国、ノヴォシビルスク州への割引を提供することを提案しているとのこと。
現地報道によれば、運輸省がエネルギー省に対し、北西部と南部への石炭輸送のために石炭会社に補助金を出すのが賢明であると通知したことが記されているが、本件について運輸省はコメントを控えている。
また、エネルギー省は、同補助金支給手続に関する決議案を支持する用意があるが、そのための資金は2025年度予算に計上されておらず、政府準備金から資金を割り当てるには政府幹部の決定が必要であると語っている。
なお、エネルギー省は、ケメロヴォ州、ノヴォシビルスク州、ハカス共和国との間で、ロシア鉄道による12.8%の運賃割引から始まり、鉄道車両運行会社と港湾荷役会社への値引きに至るまで、物流網全体にわたる値引きを提供することを条件として、東部で実施されているものと同様に、北西部と南部への輸出用石炭の輸送を保証する協定を締結することを提案している。
石炭国際市況が悪化した場合には、予算補助金に頼ることが提案されているが、エネルギー省はコメントを避けた。
ロシア鉄道の新しい規則の有効性は、今年上期の結果に基づき評価され、結果次第で、同社と地域間で石炭輸出に関する取決めを締結する可能性がある。
当面は、数量保証と引き換えに、ロシア鉄道、鉄道運営者、港湾荷役業者からクズバス、ハカス共和国、ノヴォシビルスク州への割引を提供することを提案しているとのこと。
現地報道によれば、運輸省がエネルギー省に対し、北西部と南部への石炭輸送のために石炭会社に補助金を出すのが賢明であると通知したことが記されているが、本件について運輸省はコメントを控えている。
また、エネルギー省は、同補助金支給手続に関する決議案を支持する用意があるが、そのための資金は2025年度予算に計上されておらず、政府準備金から資金を割り当てるには政府幹部の決定が必要であると語っている。
なお、エネルギー省は、ケメロヴォ州、ノヴォシビルスク州、ハカス共和国との間で、ロシア鉄道による12.8%の運賃割引から始まり、鉄道車両運行会社と港湾荷役会社への値引きに至るまで、物流網全体にわたる値引きを提供することを条件として、東部で実施されているものと同様に、北西部と南部への輸出用石炭の輸送を保証する協定を締結することを提案している。
石炭国際市況が悪化した場合には、予算補助金に頼ることが提案されているが、エネルギー省はコメントを避けた。
(モスクワ事務所 岡垣 豊)
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