ベトナム:ファン・ミン・チン首相、2050年までに排出量ゼロ達成のため、石炭からクリーンエネルギーへ移行する計画を発表

掲載日:2025年2月28日

2月19日付けの地元メディアによると、ベトナムファン・ミン・チン首相は、2021年のCOP26で署名した「Global Coal-to-Clean Energy Transition Statement」の実行計画となる266/QD-TTg号に署名、承認した。この計画では、ベトナムは2050年までに、すべての石炭火力発電所はクリーン燃料に切り替えるか、炭素回収技術を導入し、最終的に発電における石炭の使用を全面的に廃止することとなっており、ベトナムが掲げる低炭素開発への取り組みと、2050年までに排出量ゼロを達成するという公約に一致するものである。この計画で示されているロードマップでは、2030年までに、ベトナムは老朽化した石炭火力発電所数カ所で炭素回収システムの試験運用を行い、排出削減目標が達成できない場合は、Pha LaiとNinh Binhの石炭火力2カ所の石炭火力発電所(合計540MW規模)の廃止を検討しているとのことである。これは電力部門の発展のために国内外のリソースを動員し、クリーン燃料との混焼技術を導入して石炭火力発電所からの排出量を徐々に削減し、時代遅れで非効率な設備の段階的廃止、再生可能エネルギーの普及の加速化を図り、安価で安定した電力供給を確保することを目的としている。

また、この計画には、CO2排出量を削減するためのバイオマスおよびアンモニアの混焼に関する研究も含まれており、再生可能エネルギーの割合を29.2~37.7パーセントに引き上げることを目標としている。2045年までに、ベトナムは石炭による発電に代わるクリーンエネルギーを少なくとも1,160MW開発し、25,000MW以上の石炭火力を徐々にバイオマスやアンモニアに転換する計画となっている。

(石炭開発部 佐藤 譲)

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