北京:中国神華、2025年4月より輸入炭の購入を一時的に停止の見込み

掲載日:2025年3月7日

地元メディアによると、中国神華は、2025年年4月より輸入炭の購入を一時的に停止する見込み。また、元々2025年3月に実行する輸入計画は4月に延期し、第1四半期(1~3月)の輸入量は、100~200万トン減少する見込み。

過去の経験からみれば、輸入制限政策は、国内炭価格に対し底上げ効果がある。例えば、2013年に「石炭品質管理暫定弁法」が実施された後、品質の悪い石炭の輸入量は著しく減少した。2020年の豪州炭輸入制限時も国内需給構造が段階的に改善された。

足元、国内の一般炭市況は値下がり続けているが、今回の輸入制限政策が実施されれば、輸入石炭の補充効果の弱まりにより、国内市場を下支えするかもしれない。但し、他の輸入元国への代替可能性にも注目する必要がある。

(北京事務所 鄭 佳琪)

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