北朝鮮:石炭密輸の疑いのある北朝鮮の貨物船が黄海で中国船と衝突、沈没
掲載日:2025年3月21日
3月13日付報道によると、北朝鮮の石炭を密輸した疑いのある北朝鮮の貨物船が先月末に、黄海で中国船舶と衝突し沈没する事故が発生した事が分かったという。
この事故で北朝鮮の船員約15~20人が死亡したとみられるが、北朝鮮の石炭輸出を禁じる国連安全保障理事会の制裁決議※に違反する行為が発覚する事を恐れてか、中国と北朝鮮の双方がこの事故について隠蔽しようとしているとみられる。
北朝鮮に詳しい情報筋によると、2月下旬、石炭を積載していたとみられる北朝鮮の貨物船が船舶自動識別装置(AIS)を切ったまま黄海を航行し、中国南東部の港の近海で中国船と衝突して沈没したという。中国当局の救助活動が行われたが、北朝鮮の乗組員のうち数名が救出されただけで、15~20名近くが死亡したとみられる。中国船舶側の被害は軽微だと報じられている。
事故当時、同海域では濃霧で視界の確保が困難だったという。北朝鮮の貨物船は事故当時AISを停止していたため、中国船舶が認識できずに事故が起きた可能性が取り沙汰されている。北朝鮮の船舶は位置や速度のデータを関係当局に送信するAISを作動させずに航海することが多い。事故が発生した海域は北朝鮮の貨物船が石炭の輸出に使用している航路とみられる。
同情報筋は「当時、北朝鮮船舶には石炭が過積載されていたとみられ、積荷と船舶と共に全て沈んだ」と語った。また中国は北朝鮮の国連安保理制裁違反をおそらく黙認していたため、この事故が知られることを望んでいないようだと付け加えた。
韓国政府系シンクタンクによると「制裁以前から石炭は北朝鮮の対中主要輸出品目で、今も中国内の需要が多い」とし「中国が取り締まりの強度を調節することもあるが、黄海での密輸を全て取り締まるには現実的な限界もある」と説明した。
2017年3月、北朝鮮の貨物船が中国の船舶と衝突し、中国の連雲港近海で沈没した。乗員は全員救助され、中国交通部は当時、この事故を発表している。
※2017年に採択された国際連合安全保障理事会決議2371号により、北朝鮮による石炭、鉄鉱石、その他の鉱物資源、海産物の海外販売が全面的に禁止されている。
この事故で北朝鮮の船員約15~20人が死亡したとみられるが、北朝鮮の石炭輸出を禁じる国連安全保障理事会の制裁決議※に違反する行為が発覚する事を恐れてか、中国と北朝鮮の双方がこの事故について隠蔽しようとしているとみられる。
北朝鮮に詳しい情報筋によると、2月下旬、石炭を積載していたとみられる北朝鮮の貨物船が船舶自動識別装置(AIS)を切ったまま黄海を航行し、中国南東部の港の近海で中国船と衝突して沈没したという。中国当局の救助活動が行われたが、北朝鮮の乗組員のうち数名が救出されただけで、15~20名近くが死亡したとみられる。中国船舶側の被害は軽微だと報じられている。
事故当時、同海域では濃霧で視界の確保が困難だったという。北朝鮮の貨物船は事故当時AISを停止していたため、中国船舶が認識できずに事故が起きた可能性が取り沙汰されている。北朝鮮の船舶は位置や速度のデータを関係当局に送信するAISを作動させずに航海することが多い。事故が発生した海域は北朝鮮の貨物船が石炭の輸出に使用している航路とみられる。
同情報筋は「当時、北朝鮮船舶には石炭が過積載されていたとみられ、積荷と船舶と共に全て沈んだ」と語った。また中国は北朝鮮の国連安保理制裁違反をおそらく黙認していたため、この事故が知られることを望んでいないようだと付け加えた。
韓国政府系シンクタンクによると「制裁以前から石炭は北朝鮮の対中主要輸出品目で、今も中国内の需要が多い」とし「中国が取り締まりの強度を調節することもあるが、黄海での密輸を全て取り締まるには現実的な限界もある」と説明した。
2017年3月、北朝鮮の貨物船が中国の船舶と衝突し、中国の連雲港近海で沈没した。乗員は全員救助され、中国交通部は当時、この事故を発表している。
※2017年に採択された国際連合安全保障理事会決議2371号により、北朝鮮による石炭、鉄鉱石、その他の鉱物資源、海産物の海外販売が全面的に禁止されている。
(石炭開発部 宮崎 渉)
おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとられた行動の帰結につき、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。
