南アフリカ:重要鉱物リストに石炭を掲載
掲載日:2025年5月30日
5月21日付報道によると、南アフリカ鉱物石油資源省(Department of Mineral and Petroleum Resources:DMPR)は、石炭を「極めて重要な鉱物」と位置付け、同国の重要鉱物リストに掲載した。
本件は、同月20日、重要鉱物・金属戦略(Critical Minerals and Metals Strategy)及び2025年鉱物資源開発法案(Mineral Resources Development Bill of 2025)が内閣の承認を受けたものである。重要鉱物・金属戦略策定にあたっては、輸出潜在力、雇用指標、供給リスク、輸出売上、国内売上、代替可能性などの8つの主要指標に従って鉱物を選定した。南アの一次エネルギー需要の7割以上が石炭とされ、また南アは世界第4位の石炭輸出国となっている。
マンタシェ鉱物石油資源大臣は、今回の戦略策定について「世界の鉱物市場における南アの潜在力の最大化を目指すもの」だと言及した。ラモホパ電力・エネルギー大臣も「国内の電力不足や全国民への電力供給といった課題に対処するには、経済・インフラの実態に即した電源構成を勘案すると当面石炭を使い続けることになる」と発言した。また、南アの国営鉱物調査機関Mintekも「持続可能な経済成長と発展の実現に向け、南アの鉱物を戦略的に活用する上で極めて重要な一歩だ」と、本件を歓迎する意向を示した。
本件は、同月20日、重要鉱物・金属戦略(Critical Minerals and Metals Strategy)及び2025年鉱物資源開発法案(Mineral Resources Development Bill of 2025)が内閣の承認を受けたものである。重要鉱物・金属戦略策定にあたっては、輸出潜在力、雇用指標、供給リスク、輸出売上、国内売上、代替可能性などの8つの主要指標に従って鉱物を選定した。南アの一次エネルギー需要の7割以上が石炭とされ、また南アは世界第4位の石炭輸出国となっている。
マンタシェ鉱物石油資源大臣は、今回の戦略策定について「世界の鉱物市場における南アの潜在力の最大化を目指すもの」だと言及した。ラモホパ電力・エネルギー大臣も「国内の電力不足や全国民への電力供給といった課題に対処するには、経済・インフラの実態に即した電源構成を勘案すると当面石炭を使い続けることになる」と発言した。また、南アの国営鉱物調査機関Mintekも「持続可能な経済成長と発展の実現に向け、南アの鉱物を戦略的に活用する上で極めて重要な一歩だ」と、本件を歓迎する意向を示した。
(石炭開発部 小口 朋恵)
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