ロシア:2025年5月の各国におけるロシア産石炭の輸入状況
掲載日:2025年7月18日
2025年7月10日付け報道によると、2025年5月の各国におけるロシア産石炭の輸入状況は以下の通りである。
インドによるロシア産一般炭の輸入量は、前月比52%増の130万トンとなり、過去2年間で最大の水準となった。同国はインドネシア産の低カロリー炭の輸入を減らす一方で、ロシア産の高カロリー炭の輸入を増加させている。
ただし、依然とし最大の輸入元はインドネシアである。
韓国のロシア産ハードコール輸入は前月比15%増加し、金額ベースで1億2,700万米ドルに達した。
トルコにおけるロシア産高カロリー炭の輸入は、価格の安さに加え、猛暑による水力発電量の減少を背景に増加した。2025年5月のロシア産一般炭の輸入量は250万トンとなり、前月比46%増、前年同月比では72%増と大幅に伸びた。ロシア産は現在、トルコ市場における最大の石炭供給国であり、市場シェアは88%を占めている。
ロシア産のカロリー6,000kcal/kgクラスの石炭価格は1トンあたり83.10米ドルであり、他国産(平均89.70米ドル)と比べて競争力が高い。
トルコはロシアの石炭企業にとって、少なくともブランド炭に関しては最も採算性の高い市場であるとされている。トルコ国内の電力需要は2019年から2024年にかけて14%増加しており、CCIのアナリスト・ウダチン氏は、インフラ整備や産業成長に伴う安定したエネルギー需要の拡大を指摘している。2025年上半期の発電量は前年比5.2%増、うち石炭火力発電は2.2%増加した。
一方で、RosGosStrakhのアナリスト・シュリギン氏は、トルコ市場でのシェア維持はロシア国内の石炭生産量を支える目的があり、「たとえ損失を出してでも市場シェアを維持するための手段」であるとし、企業にとっては利益にならない可能性を指摘した。
さらに同氏は、現在のルーブル高もロシアの石炭輸出の収益性に影響していると述べた。特に南部港湾経由の燃料炭輸出については、採算性を回復させるためには、1米ドル=90ルーブル以上の為替水準か、石炭国際価格の15~20%の上昇が必要だと分析している(7月中旬時点の為替レートは1米ドル=80ルーブル弱)。
インドによるロシア産一般炭の輸入量は、前月比52%増の130万トンとなり、過去2年間で最大の水準となった。同国はインドネシア産の低カロリー炭の輸入を減らす一方で、ロシア産の高カロリー炭の輸入を増加させている。
ただし、依然とし最大の輸入元はインドネシアである。
韓国のロシア産ハードコール輸入は前月比15%増加し、金額ベースで1億2,700万米ドルに達した。
トルコにおけるロシア産高カロリー炭の輸入は、価格の安さに加え、猛暑による水力発電量の減少を背景に増加した。2025年5月のロシア産一般炭の輸入量は250万トンとなり、前月比46%増、前年同月比では72%増と大幅に伸びた。ロシア産は現在、トルコ市場における最大の石炭供給国であり、市場シェアは88%を占めている。
ロシア産のカロリー6,000kcal/kgクラスの石炭価格は1トンあたり83.10米ドルであり、他国産(平均89.70米ドル)と比べて競争力が高い。
トルコはロシアの石炭企業にとって、少なくともブランド炭に関しては最も採算性の高い市場であるとされている。トルコ国内の電力需要は2019年から2024年にかけて14%増加しており、CCIのアナリスト・ウダチン氏は、インフラ整備や産業成長に伴う安定したエネルギー需要の拡大を指摘している。2025年上半期の発電量は前年比5.2%増、うち石炭火力発電は2.2%増加した。
一方で、RosGosStrakhのアナリスト・シュリギン氏は、トルコ市場でのシェア維持はロシア国内の石炭生産量を支える目的があり、「たとえ損失を出してでも市場シェアを維持するための手段」であるとし、企業にとっては利益にならない可能性を指摘した。
さらに同氏は、現在のルーブル高もロシアの石炭輸出の収益性に影響していると述べた。特に南部港湾経由の燃料炭輸出については、採算性を回復させるためには、1米ドル=90ルーブル以上の為替水準か、石炭国際価格の15~20%の上昇が必要だと分析している(7月中旬時点の為替レートは1米ドル=80ルーブル弱)。
(モスクワ事務所 屋敷 真理子)
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