カザフスタン:トカエフ大統領、自国の持つ「石炭の優位性」の放棄ではなく有効活用を強調

掲載日:2025年9月19日

9月5日付地元報道によると、トカエフ大統領は地元での式典の場において、再生可能エネルギーの役割が拡大しているにもかかわらず、石油、ガス、石炭は戦略的な資源であり続けると指摘した。

大統領は「私の見解では、世界のエネルギー、ひいてはカザフスタンのエネルギー部門において炭化水素は引き続き重要な役割を果たしていくだろう。欧州諸国を含む多くの国の経験が示すように、代替エネルギー源は補助的な役割しか果たせない」と述べ、特に発電所建設において、工業目的で石炭の完全精製が可能な先進技術の導入を求めた。

「カザフスタンのエネルギー収支の約70%は石炭で占められ、我が国は世界トップ10の石炭生産国に数えられている。この優位性を放棄するのではなく、有効活用していく必要がある」と大統領は述べた。

(石炭開発部 宮崎 渉)

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