米国:ワイオミング州、石炭火力発電所拡張に向けた400万ドルの資金提供を発表
掲載日:2025年10月31日
10月27日、ワイオミング州のマーク・ゴードン知事とワイオミング州エネルギー公社(Wyoming Energy Authority)は、同州における革新的なエネルギープロジェクトの推進、エネルギー自立そして経済の活性化のための資金提供として、同州議会が提供する、エネルギーマッチング基金(Energy Matching Funds)を活用し、同州北東部キャンベル郡の都市ジレットにあるドライフォーク石炭火力発電所において第2号基建設を検討するため、400万米ドルの資金提供を行うと発表した。
この資金を提供されるBasin Electric社は、ドライフォーク石炭火力発電所の2号基建設の可能性を評価するための基本設計調査(Front-End Engineering Study:FEED)を行うこととなる。この包括的な調査は、地域の増大するエネルギー需要に対応するために新規発電所を導入することの実現可能性、技術要件、広範な影響について検討し、拡張計画についての意思決定を行うための基盤となる。地元メディアによると、このFEEDではドライフォーク発電所において石炭火力発電の効率性を高め、排出量を削減するよう設計された新技術の評価といった、最新の石炭火力発電技術に重点が置かれ、FEEDが完了するまでに12~16カ月かかるという。
ワイオミング州では2011年に稼働開始となったドライフォーク発電所の初号機が同州で最後に建設された石炭火力発電所となっており、米国全体で見ると、2013年にテキサス州で建設されたサンディクリーク発電所を最後に、以降、石炭火力発電所は建設されていない。今回のドライフォーク石炭火力発電所増設のための資金提供の発表は、10年以上ぶりの石炭火力発電所建設となる可能性がある。
この資金を提供されるBasin Electric社は、ドライフォーク石炭火力発電所の2号基建設の可能性を評価するための基本設計調査(Front-End Engineering Study:FEED)を行うこととなる。この包括的な調査は、地域の増大するエネルギー需要に対応するために新規発電所を導入することの実現可能性、技術要件、広範な影響について検討し、拡張計画についての意思決定を行うための基盤となる。地元メディアによると、このFEEDではドライフォーク発電所において石炭火力発電の効率性を高め、排出量を削減するよう設計された新技術の評価といった、最新の石炭火力発電技術に重点が置かれ、FEEDが完了するまでに12~16カ月かかるという。
ワイオミング州では2011年に稼働開始となったドライフォーク発電所の初号機が同州で最後に建設された石炭火力発電所となっており、米国全体で見ると、2013年にテキサス州で建設されたサンディクリーク発電所を最後に、以降、石炭火力発電所は建設されていない。今回のドライフォーク石炭火力発電所増設のための資金提供の発表は、10年以上ぶりの石炭火力発電所建設となる可能性がある。
(石炭開発部 福水 理佳)
おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとられた行動の帰結につき、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。
