ロシア:ウラク~エリガ鉄道支線の橋建設をめぐり係争

掲載日:2013年10月31日

ロシア:ウラク~エリガ鉄道支線の橋建設をめぐり係争 (PDF : 126KB)

現地報道によれば、 BAM 鉄道とエリガ炭田をつなぐ、ウラク~エリガ鉄道支線で6つの橋建設を請け負う Dalmostostroy 社(DMS)は、メチェル傘下の Metallurgshakhtspetsstroy(MShS)、及び Yakutugol 社を相手取り、9億700万ルーブルの支払いを求めて提訴した。
この2年間、契約に対する支払いが事実上停止しており、DMS は自己資金及び借入資金で橋の建設を終え、メチェル側は既にこれを利用しているにも関わらず、作業代金の約半分が未払いのままである、としている。情報筋によれば、 Yakutugol と DMS は追加契約を締結し、 DMS が借り入れた資金の利息を Yakutugol が補償することとなっており、未払い金が8億1,440万ルーブルに、利息及び違約金として9,200万ルーブルとのこと。 Yakutugolは追加契約の無効を求めて反訴した。
MShS も DMS に対して、作業の欠陥を是正するよう求める訴訟を起こした。橋の金属部分の塗装とシールが行われていないとしている。他方 DMS 側は、作業が完了していないことを認めつつ、発注側が未払い金を支払えば作業を遂行するとしている。
裁判の過程で、双方首脳が既に約1カ月間、和解契約締結について交渉をしていることが判明し、裁判所は審理を延期した。

(モスクワ 屋敷真理子)

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