ロシア：エネルギー省、2013年ロシアエネルギー産業の活動総括及び、中期的課題を発表

1月9日エネルギー省ノヴァク大臣はプーチン大統領と面談し、「2013年ロシアエネルギー産業の活動総括、中期的課題」と題するプレゼンテーション資料を提出した。概要は次のとおり。

（1）2013年石炭産業の業績
生産量 :3億5,210万t(前年比0.8%減)
輸出量 :1億4,290万t(前年比12.6%増)
国内供給量 :1億7,800万t(前年比5.1%減)
うち一般炭1億4,000万t(前年比7.0%減)、原料炭3,810万t(前年比2.7%増)
投資額 :750億 RUB(前年比35.8%減)
選炭量 :1億5,500万t(前年比11.5%増)

（2）2013年のロシアにおける石炭平均価格
輸出(FOB)価格 : 原料炭 -99USD/t(前年比14.7%下落)
一般炭 -72.1USD/t(前年比11%下落)
国内向け原料炭価格 :4,079RUB/t(前年比9.8%下落)
生産原価は1,538RUB/t(前年比14.1%下落)
国内向け一般炭価格 :1,479RUB/t(前年比3.1%下落)
生産原価は1,204RUB/t(前年比13.8%上昇)

（3）2014年に操業開始が予定される主なプロジェクト
Karagaylinskoe(ケメロヴォ州、 Zarechnaya 社):
- 生産量200万t/年。
選炭工場 Karagaylinskaya(ケメロヴォ州、 Zarechnaya 社):
- コークス用脂肪炭の処理能力、初期段階で250万t/年(300～350万tに拡張の可能性)。
Taybinsky(ケメロヴォ州、 Invest-Uglesbyt 社):
- 初期段階の生産量100万t/年(180万tに拡張する計画)。
Kiyzassky(ケメロヴォ州、 Razrez Kiyzassky 社):
- 計画生産量450万t/年。選炭工場 Sadkinskaya(ロストフ州、 Yuzhnaya Ugolnaya Companiya):
- 石炭350万t/年の処理能力。

（4）2014年の課題
- 2030年までのロシア石炭産業発展長期プログラムを電力及び運輸分野の戦略と同期化。
- 安全対策の強化など労働条件改善に関するプログラムを遂行。
- 東シベリア及び極東地域における新しい生産拠点創出など、石炭産業発展に寄与する投資プロセスを支援。
- 既存企業の非効率生産設備を計画的に解消するシステムを創設。
- HSE に関する国家規制及び監督システムを改善。