ロシア:Volga Group、スホドル湾の石炭ターミナル建設に参入
掲載日:2014年4月3日
ロシア:Volga Group、スホドル湾の石炭ターミナル建設に参入 (PDF : 124KB)
現地報道によれば、2月、チムチェンコ氏の Volga Group が、ホールディング会社 SDSが進める沿海地方スホドル湾での石炭ターミナル建設プロジェクトの50%シェアを取得したことが発表された。
同ターミナルは、2014年7~9月に着工し、年間輸送量600万tの第1フェーズは2017年7月、その後2,000万tまでの拡大となる第2、第3フェーズを2019~2021年に完成予定。 SDS 傘下の SDS-Ugol は、ロシア第3位の石炭生産会社(2013年実績2,450万t、2016年計画3,590万t)で、生産の80%以上を輸出している。
Volga Group は、傘下の Sakhatrans を通じて、別途ムチケ湾に石炭及び鉄鉱石積み出しターミナル(年間輸送量初期段階1,000万t、2,200~2,400万tへの拡大見込み)を建設する計画も有しており、傘下企業である Kolmar(Volga Group が60%を保有、2012年生産量200万t、2020年に向け最大1,350万tへ拡大する可能性)の石炭輸出のための積み出し能力を確保するものとされている。チムチェンコ氏は昨年秋のあるインタビューで、石炭資産買収への関心を示しており、スホドル湾のターミナル建設への参加は、今後の拡大しうる石炭生産を考慮しての輸出手段確保との見方がある他、石炭積み出しは現在収益性の高いビジネス(EBITA 収益率50%以上)であるとの指摘もある。
同ターミナルは、2014年7~9月に着工し、年間輸送量600万tの第1フェーズは2017年7月、その後2,000万tまでの拡大となる第2、第3フェーズを2019~2021年に完成予定。 SDS 傘下の SDS-Ugol は、ロシア第3位の石炭生産会社(2013年実績2,450万t、2016年計画3,590万t)で、生産の80%以上を輸出している。
Volga Group は、傘下の Sakhatrans を通じて、別途ムチケ湾に石炭及び鉄鉱石積み出しターミナル(年間輸送量初期段階1,000万t、2,200~2,400万tへの拡大見込み)を建設する計画も有しており、傘下企業である Kolmar(Volga Group が60%を保有、2012年生産量200万t、2020年に向け最大1,350万tへ拡大する可能性)の石炭輸出のための積み出し能力を確保するものとされている。チムチェンコ氏は昨年秋のあるインタビューで、石炭資産買収への関心を示しており、スホドル湾のターミナル建設への参加は、今後の拡大しうる石炭生産を考慮しての輸出手段確保との見方がある他、石炭積み出しは現在収益性の高いビジネス(EBITA 収益率50%以上)であるとの指摘もある。
(モスクワ 屋敷真理子)
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