ロシア：露中協力

現地報道によると、石炭分野における最近のロシアと中国の協力について、次のように伝えている。
- 4月9日北京で行われた露中エネルギー協力政府間委員会の共同議長会議において、ドヴォルコヴィッチ副首相は、張高麗国務院常務副総理に対し、エリガ炭田開発への参加を呼び掛けた。4月下旬には、 VEB 銀行が、中国輸出入銀行と、 Mechel のエリガ炭田開発プロジェクトへの融資に関する合意に近づいているとの報道があった。炭田開発に必要な設備の一部を中国が供給し、生産される石炭の一部を中国に輸出する見込み。
- 4月10日、 Mechel 傘下の Mechel Carbon Singapore は、中国 Baosteel Resources との契約を1年延長した。2014年4月 ～2015年3月までに Mechel 側が、原料炭120万tを中国に供給する(昨年契約による供給実績は96万t)もので、価格は月ごとに決定される。昨年の契約の枠内で、 Mechel は、エリガ炭田の PCI 炭および一般炭のサンプル供給も行った。今回の契約により、 Mechel グループのアジア太平洋地域向け石炭輸出のうち、約10%が Baosteel Resources 向けとなる。同時に Mechel と Baosteel が、Mechel-Mining のシェア25%の売却について交渉中であるとの報道もあった。
- 4月14日、首相・副首相会議で、前週の訪中について報告したドヴォルコヴィチ副首相は、電力及び石炭の中国向け輸出は3、4倍拡大させる余地があり、そうすべきである。現在共同で投資しうるプロジェクトの妥当性評価が進められている、と述べた。