ロシア:Mechel動向
掲載日:2014年5月15日
現地報道によると、 Mechel 社の最近の動向を次のように伝えている。
- 今年2月時点で90億 USD とされる Mechel の債務軽減のため、3月末ロシア政府内で、Mechel が建設中のエリガ炭田から BAM 鉄道までの Ulak~Elga 鉄道支線(321km、95%建設済)を、500~700億 RUB(約14~20億 USD)でロシア鉄道に売却する案が討議された。ロシア鉄道のヤクーニン社長は、ロシア鉄道の資本金増資という形式で国が買収資金を提供することを求めたが、結局資金の手当てがつかず、4月下旬にはこの案が検討から外れたとの報道があった。
- エリガ炭田のマイナーシェア売却に関する交渉は4月に始まり、5、6か月かかると見られている。韓国の Posco 、 STX 、及び中国の Baosteel が関心を示している。チムチェンコ氏の Volga Group も、ここ3、4か月ほどエリガ炭田開発プロジェクトについて調査していたが、重要な決定にかかわる VEB 銀行が Volga Group をエリガのシェア売却先としてみていないことが分かったため、シェア取得を検討しないことを3月21日、公式に発表した。
- Mechel は、オーストリアの Binder とエリガ炭田開発第一フェーズのための石炭乾燥システム設計作業について契約した。同システムは、原料炭900万tの処理能力を持つ選炭工場のサイクルに含まれるもの。同工場など第一フェーズの設備建設は、2015年第1四半期に開始される予定。設計作業は2014年末までに完了し、その後、同選炭工場用の技術設備の供給に関して Binder との協力を継続するかどうかを決定する。技術設備の総額や約5,000万 EUR で、 VEB 銀行によるプロジェクトファイナンス25億 USD の中から支払われる。
- 今年2月時点で90億 USD とされる Mechel の債務軽減のため、3月末ロシア政府内で、Mechel が建設中のエリガ炭田から BAM 鉄道までの Ulak~Elga 鉄道支線(321km、95%建設済)を、500~700億 RUB(約14~20億 USD)でロシア鉄道に売却する案が討議された。ロシア鉄道のヤクーニン社長は、ロシア鉄道の資本金増資という形式で国が買収資金を提供することを求めたが、結局資金の手当てがつかず、4月下旬にはこの案が検討から外れたとの報道があった。
- エリガ炭田のマイナーシェア売却に関する交渉は4月に始まり、5、6か月かかると見られている。韓国の Posco 、 STX 、及び中国の Baosteel が関心を示している。チムチェンコ氏の Volga Group も、ここ3、4か月ほどエリガ炭田開発プロジェクトについて調査していたが、重要な決定にかかわる VEB 銀行が Volga Group をエリガのシェア売却先としてみていないことが分かったため、シェア取得を検討しないことを3月21日、公式に発表した。
- Mechel は、オーストリアの Binder とエリガ炭田開発第一フェーズのための石炭乾燥システム設計作業について契約した。同システムは、原料炭900万tの処理能力を持つ選炭工場のサイクルに含まれるもの。同工場など第一フェーズの設備建設は、2015年第1四半期に開始される予定。設計作業は2014年末までに完了し、その後、同選炭工場用の技術設備の供給に関して Binder との協力を継続するかどうかを決定する。技術設備の総額や約5,000万 EUR で、 VEB 銀行によるプロジェクトファイナンス25億 USD の中から支払われる。
(モスクワ 屋敷真理子)
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