コロンビア:スト決行中のコロンビアの下請け先、交渉続く

掲載日:2014年8月21日

コロンビア:スト決行中のコロンビアの下請け先、交渉続く (PDF : 200KB)

石炭生産会社 Cerrejon 及び Drummond注1のメンテナンスを請負うコロンビア企業 Sintraime の労働者は、既に13日間続いているスト停止を目指し、7月23日交渉を再開した。
労組、経営者側、労働省代表は、7月22日に交渉を中断したあと、 Valledupar 市で交渉を継続することにしていると組合の Felix Herrera 幹事長はロイター通信に伝えた。
一方、 Glencore注2グループの Prodeco注3など他社に業務提供しているDiamantec メンテナンス企業の機械工約3500名は、12%の賃上げほか、健康、教育、住宅手当の改善を要求し、7月11日ストに突入している。
また6月には、 Cerrejon の警備を請負う民間警備会社が Cerrejon の鉄道の一部区間を封鎖し、 Cerrejon の石炭搬送に影響を与えた。
BHP Billiton(オーストラリア)、 Anglo American(英)、 Glencore Xstrata(スイス)が運営する Cerrejon の2013年の生産は、前年比4.6%減の33Mt に終わった。これは、1ヶ月にわたるスト、反政府左翼ゲリア FARC(コロンビア革命軍)の仕業と思われる再三の鉄道爆弾襲撃によるものである。
今年第1四半期の石炭輸出は、 Drummond と Colombian Natural Resources注4の操業停止の結果、前年比13%減の15.1Mt であった国家鉱業機構(ANM)注5によれば、昨年の石炭総生産量は、スト、複数鉱山の閉鎖で前年比4%減の85.5Mt であった。

注1:Drummond(米、本社バーミントン。1935年設立): 石炭、石炭派生物の抽出、加工、販売を主業務とする。コロンビアでの活動は1995年開始。コロンビアでの燃石炭生産は全て輸出向け。確定・推定埋蔵量は1,900Mt。現在の年間生産量は25Mt 。コロンビアでは Pribbenow 鉱山(Cesar 県)、露天掘りの El Descanso 鉱山(同)で操業。2011年6月、伊藤忠と提携、新会社 Drummond International を設立し、コロンビア国内の全資産を運営している。

注2:Glencore Xstrata(スイス、本社バール):Glencore グループとしてコロンビアほか、アフリカ、オーストラリアで計35の炭鉱の操業に参加。ラ米では、アルゼンチン、ボリビア、チリ、ペルー、ドミニカ共和国で活動。

注3:Padeco(コロンビア、本社 Branquilla 。1974年設立):Glencore Intenationalのコロンビアグループ。 Calenturistas 炭鉱(Cesar 県)、 La Jagua 炭鉱(同)で操業。

注4:Colombian Natural Resources(コロンビア、本社ボゴタ):Goldman Sachsに属し、2012年よりコロンビアの燃石炭の抽出、生産に従事。 El Hatillo 炭鉱(Cesar 県)、 Cerro Largo 鉱床(同)で操業。

注5:ANM: コロンビアの政府機関として、入札方式による開発権付与制度の実施過程の監査、民間監査法人を通じ利権者の活動監督、鉱業関連法規定の改正を提案することを担う。

(リマ事務所 岨中真洋)

おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとられた行動の帰結につき、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。

レポート一覧

Adobe Reader

PDF形式のファイルをご覧いただくには、アドビシステムズ社から無償配布されているAdobe Readerプラグインが必要です。

ページの先頭へ