ロシア:Rosgeologia社、サハリンで有望炭田を発見

掲載日:2015年10月9日

ロシア:Rosgeologia社、サハリンで有望炭田を発見 (PDF : 113KB)

ロシア現地報道によれば、 Rosgeologia 社(注1)傘下のサハリン地質探鉱会社はアレクサンドロフスク・サハリンスキー市近くにある、アレクサンドロフスコエ炭田の Southern-Berezovsky 鉱区内で、商業的意義を持つ炭層を発見した。同社は2014年から同鉱区で作業を行い、今年フィールドワークを終了、現在はラボ作業が行われている。近く発注者である韓国投資家に結果を提出する予定。
予想では、この炭層の埋蔵量は、アレクサンドロフスク・サハリンスキー地区(住民数約12,500人)の需要を賄うのに十分とみられている。同鉱区は、街からわずか10kmに位置し、採掘される石炭の輸送コストが安く済む他、品質も良く、サハリン州ガス化の中で対象外であった同地区にとって、今回の炭層発見は重要な意義を持つ。
同社はまた、外国企業の資金を受けて、現在ウグレゴルスク地区にあるソボレフスコエ炭田(注2)の埋蔵量計算を行っているとのこと。

(注1) Rosgeologia 社は2011年に各地域に分かれて存在した国営探鉱サービス会社を統合して設立された100%国家保有の企業。現在、ロシア国内30地域にある38社を擁する。
(注2) ソボレフスコエ炭田の探鉱生産ライセンスは、2010年に Uglegorskugol 社が取得。同社の株過半数以上は韓国の SI–Resources 社が保有、また Samsun 社も株主。

(モスクワ事務所 屋敷真理子)

おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとられた行動の帰結につき、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。

レポート一覧

Adobe Reader

PDF形式のファイルをご覧いただくには、アドビシステムズ社から無償配布されているAdobe Readerプラグインが必要です。

ページの先頭へ