ロシア:ハバロフスク地方、石炭発電に戻る可能性を検討
掲載日:2015年10月29日
ロシア:ハバロフスク地方、石炭発電に戻る可能性を検討 (PDF : 117KB)
9月30日付けの現地報道によれば、ハバロフスク地方において、発電分野における大規模な損失を回避するため、燃料をガスから石炭に戻すことが検討されている。国際コンソーシアムによるサハリン-1プロジェクトから供給されるガスはドル払いであり、現在のドル高・ルーブル安の状況では、約半分の価格で調達できる現地生産の石炭を利用すべきとの声が出ているという。
同地方議会の議員は、発電のガス化が環境に好影響を与えたことは事実であるものの、それにより住民の経済的負担が増加することは問題である、と述べている。同議員によれば、極東の他地域ではガスを Gazprom から購入するためルーブル払いしており、唯一ハバロフスク地方と同じくガス代をドル払いしているサハリン州は、石油ガス生産企業からの税収でうるおっている。そのため、同議員は、特殊な状況にあるハバロフスク地方に対して、連邦予算からの助成が行われるべきだ、としている。
同地方議会の議員は、発電のガス化が環境に好影響を与えたことは事実であるものの、それにより住民の経済的負担が増加することは問題である、と述べている。同議員によれば、極東の他地域ではガスを Gazprom から購入するためルーブル払いしており、唯一ハバロフスク地方と同じくガス代をドル払いしているサハリン州は、石油ガス生産企業からの税収でうるおっている。そのため、同議員は、特殊な状況にあるハバロフスク地方に対して、連邦予算からの助成が行われるべきだ、としている。
(モスクワ事務所 屋敷真理子)
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