中国:国家能源集団、グリーン水素供給チェーンを構築

掲載日:2021年9月9日

8月21日付けの現地報道によると、現在、国家能源集団は「大規模な風力発電・太陽光発電の相互補完による水素製造の重要技術研究・モデル」など国家重点研究開発計画プロジェクトを牽引している。同時に、同集団は水素エネルギー産業のモデルを加速的に推進しており、江蘇省如皋市で、国内初となる市場化開発を実現し、デジタル化した国際基準の商業水素ステーションの建設を完了した。水素貯蔵総能力は約600kgであり、水素注入能力は約1,000kg /日である。現在、同集団は河北省張家口市で風力発電による水素製造、風力・太陽光発電相補による水素製造プロジェクトの建設を行っており、北京冬季オリンピックに水素エネルギーを提供する予定となっている。

第14次「五ヵ年計画」期間中に、同集団はグリーン水素エネルギー供給チェーンに焦点を当て、既存の水素発生源と新エネルギー資源を利用し、京津冀(北京市―天津市―河北省)、長江デルタ、珠江デルタなどの地域に水素製造及び水素注入施設を整備するとしている。

(北京事務所 塚田 裕之)

おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとられた行動の帰結につき、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。

レポート一覧

Adobe Reader

PDF形式のファイルをご覧いただくには、アドビシステムズ社から無償配布されているAdobe Readerプラグインが必要です。