インド:石炭生産目標15億トン 10兆INRの投資必要

掲載日:2016年6月30日

インド:石炭生産目標15億トン 10兆INRの投資必要 (PDF : 135KB)

6月24日付けの地元報道によると、大手会計事務所Pricewaterhouse Coopers(PwC)と商工会議所(ICC)は、2019/2020年度(2019年4月~2020年3月)までの石炭生産目標15億トンには、石炭と関連産業に対し、計10兆INRの投資が必要との試算を公表した。石炭公社(CIL)の2015/2016年度の生産量は5億3,600万トン。CILは国内の石炭生産量の80%超を占める。

生産目標達成には、石炭だけでなく、電力や鉄鋼、セメントなど数多くの業界で投資が必要。具体的には、石炭業界で0.13~0.15兆INR、電力業界で2.5~3.0兆INR、鉄鋼業界で3.0~3.5兆INR、セメント業界で1.2~1.6兆INR。前提条件は、石炭業界で7億トンの増産、電力業界で出力44,000 MWの増強。

政府に対しては、民間企業や外資の参画を促すための枠組みが必要とした。世界的に見れば、民間部門の関与が目標の達成を促した例はいくつもあり、投資の回収と適切なリスク分担を担保する枠組みの構築が鍵になるという。

注) 1 INR=1.51円 (6月24日)

(石炭開発部 辻  誠)

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