南アフリカ:Anglo American、2023年までに南アとコロンビアの一般炭事業から撤退
掲載日:2020年12月17日
12月11日付の現地報道によると、11日Anglo Americanは南アフリカとコロンビアの一般炭事業(Cerrejon炭鉱)を売却し、撤退すると発表した。世界的な鉱山会社である同社は、南アフリカで100%の権益を保有・操業しているGoedehoop、Greenside、Khwezelaの 3炭鉱を含む一般炭事業の売却は、事業分割とヨハネスブルグ証券取引所への上場の可能性が最も高いと述べている。
同社CEOのMark Cutifani氏は、コロンビアのCerrejon炭鉱(Anglo American、BHP、Glencoreの3社が各33.33%の権益を保有)からは1年半から2年以内に、南アフリカの一般炭炭鉱からは2年半以内に撤退する予定だと述べた。同社は、2021年の鉱業部門の生産量は、前年比で14%増加し、単価は3%低下し、設備投資は、2020年の支出の繰り延べと新規投資を反映して、57億ドルから62億ドルになると予想している。
なお、同社は、投資家や環境団体等からのCO2排出量削減への圧力が高まる中、エネルギー効率を30%改善し、2030年までに温室効果ガス(GHG)排出量を2016年比で30%削減し、2040年までにカーボンニュートラルを達成することを目指すとしている。
また、同社の2020年第3四半期までの石炭生産量(権益保有分)は以下のとおりである。
単位:千トン
同社CEOのMark Cutifani氏は、コロンビアのCerrejon炭鉱(Anglo American、BHP、Glencoreの3社が各33.33%の権益を保有)からは1年半から2年以内に、南アフリカの一般炭炭鉱からは2年半以内に撤退する予定だと述べた。同社は、2021年の鉱業部門の生産量は、前年比で14%増加し、単価は3%低下し、設備投資は、2020年の支出の繰り延べと新規投資を反映して、57億ドルから62億ドルになると予想している。
なお、同社は、投資家や環境団体等からのCO2排出量削減への圧力が高まる中、エネルギー効率を30%改善し、2030年までに温室効果ガス(GHG)排出量を2016年比で30%削減し、2040年までにカーボンニュートラルを達成することを目指すとしている。
また、同社の2020年第3四半期までの石炭生産量(権益保有分)は以下のとおりである。
単位:千トン
生産量 |
Q3 2020 |
Q2 2020 |
Q1 2020 |
Q3 2019 |
Q3’20vs Q3’19 |
YTD 2020 |
YTD 2019 |
YTD ’20 vs ‘19 |
豪州 原料炭 |
4,836.1 | 3,977.2 | 3,826.2 | 6,568.9 | -26.4% | 12,639.5 | 16,568.6 | -23.7% |
一般炭 | 10,162.4 | 8,761.0 | 9,083.6 | 9,402.7 | 8.1% | 28,007.0 | 28,108.3 | -0.4% |
豪州 輸出 | 587.0 | 468.0 | 403.2 | 437.9 | 34.0% | 1,458.2 | 1,021.6 | 42.7% |
南ア 輸出 | 4,595.4 | 3,587.6 | 4,195.1 | 4,288.4 | 7.2% | 12,378.1 | 13,280.3 | -6.8% |
南ア 国内 | 3,942.3 | 3,938.0 | 2,507.4 | 2,621.3 | 50.4% | 10,387.7 | 7,535.1 | 37.9% |
コロンビア 輸出 | 1,037.7 | 767.4 | 1,977.9 | 2,055.1 | -49.5% | 3,783.0 | 6,271.3 | -39.7% |
(石炭開発部 奥園 昭彦)
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