ロシア:露中運輸協力が順調に発展、国境通過鉄道も運行再開
掲載日:2013年10月31日
ロシア:露中運輸協力が順調に発展、国境通過鉄道も運行再開 (PDF : 127KB)
ロシア運輸省の HP によれば、9月6日に北京で、露中首相会談準備運輸協力小委員会の第17回会議が開催され、共同議長であるロシアのソコロフ運輸大臣と中国の揚伝堂交通運輸部部長が協議した。2012年の海洋・河川ルートによる輸送は貨物3,900万t以上、鉄道輸送は貨物2,830万t以上と、両国間の輸送量が順調に増加していること、また2013年上半期にはロシアからの石炭輸出が大きく増加し、鉄道通過地点での石炭輸送量が290万tを超えたことなどが確認された。
2004年に閉鎖されていたロシアマハリノと中国吉林省・琿春を結ぶ鉄道の運行再開に関する両国協力についても肯定的な評価がなされた。今年8月には試験運行を行い、年内にも定期列車運行が再開される見込みで、初期段階ではロシアから中国に向けて年間200万tまでの石炭輸送を計画、その後、鉱物、肥料、森林材、建築資材など種類を増やして、2020年に向けて1,200万tまで拡大する可能性がある。同鉄道はロシアから中国への輸出ルートとなる他、中国からロシア極東の港を経由して日本などアジア諸国に向かう輸出ルートにもなる。
2004年に閉鎖されていたロシアマハリノと中国吉林省・琿春を結ぶ鉄道の運行再開に関する両国協力についても肯定的な評価がなされた。今年8月には試験運行を行い、年内にも定期列車運行が再開される見込みで、初期段階ではロシアから中国に向けて年間200万tまでの石炭輸送を計画、その後、鉱物、肥料、森林材、建築資材など種類を増やして、2020年に向けて1,200万tまで拡大する可能性がある。同鉄道はロシアから中国への輸出ルートとなる他、中国からロシア極東の港を経由して日本などアジア諸国に向かう輸出ルートにもなる。
(モスクワ 屋敷真理子)
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